X線とは?

X線はマイクロ波・赤外線・可視光線・紫外線などと同じく電磁波の仲間です。電磁波の中では紫外線より波長が短く(0.001~1nm)、物質を透過する力が強いのが特長です。この性質を利用して医療分野で診断などに広く利用され、また工業用の分野でも非破壊検査で活用されています。

X線の発生原理

X線は、フィラメント(陰極)から出た電子線が、ターゲット(陽極)に衝突したときに発生します。このときに陰極と陽極の間にかける管電圧がX線の透過性を決めるポイントで、管電圧が低いと透過力の弱い長波長のX線が、高いと透過力の強い短波長のX線が得られます。電子線の運動エネルギーにおけるX線の発生効率は1%程度で大半は熱エネルギーになります。