X線検査受託サービス内容
X線源製造メーカーによる信頼のX線検査
最高分解能0.4umのX線源を搭載した高分解能装置で微細な構造や血管を確認できます。専用のオペレーターによる撮像で高品質の画像データをご提供いたします。
従来のX 線検査装置ではコントラストがつかなかった軽素材に対し、低電圧で高コントラストの撮像が可能です。電子顕微鏡検査の前段階としての検査にも有効です。CD またはDVD に記録した画像データと報告書をご提供します。
高解像度・高品質のX線画像データで製品開発のスピードアップや信頼性の向上にぜひご活用下さい。
目的に合わせて選べる豊富なラインナップ
CTは軽素材・超微細観察物用のナノフォーカスCT、小型電子部品、材料用の直交型CT、実装基板、システムLSI向けの傾斜CTの3種類あり、目的にあった検査が可能です。通常の透過撮像の他に加熱装置を使用して熱変化を動画で保存することもできます。
数量の多い製品検査にも対応
大型ステージの装置による自動画像保存、マイクロフォーカスタイプではX線ラインカメラにより、短時間に大量の撮像を行うことが出来ます。
X線検査撮像適合例
横照射型直交C T
MUX-2021
横照射型直交C T
検査対象例 | 樹脂・複合材料 |
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検査可能な大きさの目安 | 0.2~10mm 程度 |
アプリケーション | 繊維の配向性 |
粒子の凝集分散 | |
多孔体の空孔観察 | |
マイクロクラック | |
微小生物の構造 |
直交C T ・傾斜C T
MUX-3400 / 3410
直交C T
検査対象例 | 小型電子部品 |
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検査可能な大きさの目安 | 1.0~20mm 程度 |
アプリケーション | 電子部品の断面検査 |
ボンディングワイヤの接続不良 | |
コイル部品の構造観察 | |
LED 蛍光体の分散状態 | |
樹脂成型品の内部欠陥 | |
水晶発振器内部構造 |
傾斜C T
検査対象例 | 実装基板 |
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検査可能な大きさの目安 | 最大 200×200mm |
アプリケーション | 実装部品の剥離 |
基板配線の断線 | |
ボンディングワイヤの形状確認 | |
スルーホールのメッキ欠陥 |
透過撮像
MUX-3400
透視撮像
検査対象例 | ウエハー・樹脂製品 |
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検査可能な大きさの目安 | 最大 300×400mm |
アプリケーション | バンプ内ボイド観察 |
実装部品の不良 | |
多孔体の空孔観察 | |
樹脂成型品の欠陥 | |
樹脂シート内異物 | |
電池材料検査 |
加熱装置
検査対象例 | 実装基板・小型部品 |
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検査可能な大きさの目安 | 最大 300×400mm |
アプリケーション | 最大 40×40×6mm |
ハンダの溶融状態 | |
ハンダ内のボイド発生 | |
LED のワイヤー断線 | |
小型部品の熱変形 | |
ゴムの架橋状態 |
ご利用の流れ
弊社ではお客様よりご提供頂いた情報並びにサンプルを厳重に管理しています。ご安心の上、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
X線検査のご相談や資料のご請求は、電話・FAXまたはお問い合わせフォームを用いてインターネットでお問い合わせください。
WEBフォームからのお問い合わせ
お電話でのお問い合わせ
X線開発部・X線営業部
TEL : 042-484-6155
X線営業部(大阪)
TEL : 06-6940-7556
[受付時間] 09:00~18:00(土日祝を除く)
お見積り
ご依頼内容の詳細を確認し、必要に応じてテスト撮像をおこなった上で、撮像方法のご提案と御見積書の提出を行います。
X線検査の実施
サンプルをお預かりしてX線検査を実施する他に、立会検査も承ります。状況によってリードタイムは異なりますが、最大2週間程度です。
撮像データのご提供
撮像した画像データはCDまたはDVDでご提供します。立ち合い検査の場合は通常は当日お渡しし、預かり撮像の場合はサンプルと一緒に宅配便でお送りします。
報告書のご提出
撮像条件や撮像結果を記載した報告書を作成してご提出します。
お支払い
検査完了後に通常は報告書と一緒に請求書を送付させていただきます。ご依頼時に支払い条件を相談させていただきますが、原則として翌月末に銀行振り込みでお願いいたします。
工業用X線検査装置の基礎知識
X線検出器の種類とデジタルイメージングの仕組み
X線検出器の種類 X線は可視光線よりも波長が短いため、目で見ることが出来ません。また、一般的なカメラでもX線を捉えることができないので、X線専用の検出器が必要になります。X線検出器はX線の蛍光作用を利用して可視光に変換してX線透過像を画像として捉えます。一般的なものは3種類です。 イメージインテンシファイア (光増幅器)+カメラ 真空管内でX線を電子に変換し、収束してスクリーンにX線像を出力します。出力されたX線像を一般的な工業用のカメラで画像を取り込みます。工業用では入力面
X線の透過量
X線の透過量は材質(比重)である程度判別できます。化合物ではない単一な物質の場合、原子番号の大きいものほどX線は透過しにくくなります。元素周期表をみるとわかりやすく、バリウム(56)、鉛(84)は原子番号が大きいのでX線が透過しにくく、アルミニウム(13)はX線を透過しやすいということになります。
工業用/産業用X線検査装置の種類
X線検査装置には大きく「工業用」「セキュリティ用」「医療用」に分類されます。工業用の中でも「分析解析(研究開発)」、「製造工程内自動検査(インライン/AXI)」、「製造工程内抜き取り検査(オフライン)」に分かれます。ツリー図の中でハイライトしている部分が当社が扱っている機器になります。