特長・機能
MRU-F5100JPは簡単設定の自律駆動型UHF帯RFID固定式リーダライタです。
自律動作で上位システム開発削減(自律モード)
電源ONで自動的に読み取りを行い、データを送信します。
各種の設定はブラウザから可能です。
パソコン等から複雑なプログラムでコントロールする必要はありません。
LAN内のサーバのみならず、ルーター越しにインターネット上のクラウドサーバにデータを送信することも可能です。
サーバ側はWEBサーバなどでデータを受信できます。HTTPSでセキュアな通信が可能です。
システム開発者は、簡単にRFIDリーダライタを使ったシステムをスタートできます。
多様な通信方式をサポート
LAN、シリアルインターフェースのほか、DIOも搭載。
センサーからのデジタル入力の受信、周辺機器へのデジタル出力が可能。
アンテナポート数:4個
柔軟なDIO連携
デジタル入力4点の入力毎に、どのアンテナを使用するか、電波出力をいくつにするかといった設定が可能です。これにより状況にあわせた多様な読み取り操作が可能となります。(自律トリガモード時)
LAN接続(Socket通信、HTTP/HTTPS通信)をサポート
HTTP/HTTPS通信では、GET,POSTのクエリー方式と、JSON方式をサポート
小型、省スペース、PoE対応、選べるアンテナ、高出力1W・特定小電力250mW選択
コンパクトサイズでPoE対応。アンテナもニーズに合わせて変更でき、自由度の高い設置を可能にします。運用に合わせて多彩な接続構成をお選びいただけます。
構内無線局(陸上移動局)免許局 高出力1Wモデル[MRU-F5100JP]と、申請不要な特定小電力250mW[MRU-F5025]の2モデルをラインナップ
ハードな産業用途に耐える高い堅牢性と信頼性
頑丈設計。寒冷地から高温の現場まで活躍できる動作温度-20~+55℃。有線LANのみならずRS-232C通信もサポート。高い堅牢性、信頼性が求められる生産現場での活用に最適です。
PLCリンク機能
設定だけで、PLCの中のメモリにICタグのデータを書き込むPLCリンク機能を搭載しました。
複雑なコマンドを送信するラダーを組む必要はありません。
PLCからのトリガー、あるいはセンサー等をトリガーにし、ICタグの読取検知を実行して、ICタグのデータをPLCの指定された番地に書き込みます。
※LAN接続で三菱電機製の他、各社のPLCに使用できます。詳細な対応機種などについてはマニュアルをご参照ください。
システム開発に役立つ機能
WEB設定機能
Chrome、Edge等のWEBブラウザを使用して、各種設定を行うことができます。データ送信先、送信プロトコル、読み取り動作設定、デジタル入力/出力、アンテナポート、電波出力、電波チャネル、自機IPアドレス、DNS、デフォルトGW等、設定のインポート/エクスポートも可能です。
LEDとファンクションキー
状態LED表示と各種機能を持ったファンクションキーを装備。開発作業を高速化します。
●アンテナLEDで 現在読み取り中のアンテナを表示
●RSSI LED で読み取ったICタグのRSSI値を表示(RSSI:ICタグからの受信信号強度)
●ファンクションキー:システム開発・設定調整時に、センサー替わりにF1キーで、トリガ入力オンのテストが可能です。(トリガモード/PLCモード時)
開発・調整時に便利なデータ保存機能
初期の導入検証時、一時的に現場に設置して、どんな風にデータが取得できるか確認したいことが良くあります。
MRUシリーズであれば、パソコン等がなくとも、本体だけで、内部の記憶領域にデータを保存し、あとでデータファイルを取り出して検証することができます。
設定のインポート/エクスポート
各種の設定は設定ファイルとして、パソコンにエクスポートして保存することができます。また、それをインポートして設定を反映させることができます。
これにより、設定のコピーや、障害時の代替機への設定などが、簡単に行うことができます。
920MHz帯RFID 無線局の申請について
ご使用の際には、構内無線局・陸上移動局の申請(総務省)が必要となります。
関連動画
関連技術トレンド情報
固定式バーコードリーダーの基礎知識
2024年8月号 固定式バーコードリーダー(以下、固定式リーダー)は、人を介さずにバーコードを読み取ることを目的としたリーダーです。主に工場の製造ラインや物流センターの仕分けラインに据え付けられ、ライン上に流れてくる製品や荷物を読み取り、自動的にデータを転送することで、システム上でデータ処理される現場で活用されています。今号では固定式バーコードリーダーについて紹介いたします。 バーコード自動読み取りによる効率化 昨今では労働人口の減少もあり、単純なバーコードの読み取り作業
RFID貸出管理システム導入による資産管理DX推進
2024年7月号 DX推進の波が各産業に広がる中、企業は効率的な資産管理を求めて貸出管理システムの導入を進めています。 特に、RFIDを取り入れたシステムは、運用の簡素化と同時に、資産管理の精度を大きく向上させることができます。 今回は、当社のRFID貸出管理スタートパッケージ「KSHDS(カシダス)」の特徴と、利用例をご紹介します。 各産業現場での課題 製造業の資産管理における課題 製造業では、工具や計測機器の貸出管理が欠かせませんが、手書きでの管理は煩雑になりがちで精
企業のDX推進にRFIDがもたらすメリット(その特性や利用例)
多くの企業がDX推進に取り組む中、その第一歩となるデジタル化のための有効なツールとして導入されるケースが増えているのが、RFID(Radio-Frequency Identification)です。今号では、RFIDがDX推進にあたってどのようなメリットをもたらすのかを、その特性や、具体的な利用例ととも紹介します。
製品仕様
型式 | MRU-F5100JP / MRU-F5025 | |
---|---|---|
動作モード | [マニュアルモード ] 上位からのコマンドで動作 | |
[自律モード] 自律動作できるインテリジェント機能搭載 | ||
RFID部 | 周波数 | MRU-F5100JP : 916.8~920.4MHz, MRU-F5025 : 916.8~922.2MHz |
UHF帯RFID規格 | ISO/IEC 1800-63(6C)準拠(EPC global Class1 Gen2) | |
送信電力 | MRU-F5100JP :1W(30dBm), MRU-F5025 :250mW(24dBm) | |
0.1dBmステップで可変 MRU-F5100JP : 5~30dBm, MRU-F5025 : 5~24dBm | ||
無線局申請 |
MRU-F5100JP : 必要(構内無線局免許局、陸上無線局免許局) MRU-F5025 : 不要 |
|
アンテナ接続数・コネクタ | 4ポート・SMA-J | |
接続インターフェース | LANポート : 10Base-T / 100Base-TX(全二重) | |
RS-232C(データ用 最大 115.2kbps)×1ポート | ||
RS-232C(デバッグ用 115.2kbps)×1ポート | ||
デジタル入出力 | DIO 入力・出力各4点 | |
ファンクションキー | F1 F2 | |
電源定格 | 入力電圧 | DC:12V/24V ±10%(POWER コネクタ) もしくはPoE:37.0~57.0V オルタナティブA/B(LAN コネクタ) |
消費電流 | MRU-F5100JP : DC最大1A@12V/0.5A@24V, MRU-F5025 : DC最大 0.8A@12V / 0.4A@24V PoE:IEEE802.3af Class 0 |
|
防塵・防滴 | IP4X | |
動作環境 | 動作温度湿度 | -20~+55℃(結露なきこと) / 20~85%RF(結露なきこと) |
保存温度湿度 | -20~+60℃(結露なきこと) / 10~85%RF(結露なきこと) | |
外形寸法(※突起部を除く) | 175(W)×107(D)×31(H)mm | |
重量 | 740g |
活用例
ハンズフリー通過管理
クラウドで複数拠点の入退出状況を集中管理
●HTTPS通信対応
●ブラウザで各種設定可能、設定後は電源ONで動作し、クラウドにJSON形式でデータ送信
●MRUシリーズ/FRUシリーズは、自律動作モードを搭載しており、パソコンレスで運用が可能です。単体でルーター越しにクラウドサーバにデータ送信が可能。素早く、軽いシステム構築・運用を実現します。
各種ダウンロード
本製品のマニュアル、ドライバ・ツール等のダウンロードが可能です。 ダウンロードには、お客さま情報のご入力が必要です。