スモールスタートを可能にしたAI外観検査システム

スマートフォン版「MoMaVi (モマビ)」は読取距離の調整がほぼ不要で広画角での検査を可能とし、すばやく導入が可能です。Wi-Fiでシステムに組み込むことも容易で、無線 IOBOXによってセンサーやスイッチなどDIO連携もできます。

製造ラインへの組み込みなど、より高度な用途には、共通アプリ搭載の「エッジAIカメラ VisAI-Edge 」や、Windows端末を用いた「VisAI-Win」をご用意。本格的な導入の前に、MoMaViを検証端末として使用し実現可能性と効果を1次検証していただくことでより効果的な導入が実現できます。

MoMaViは、こんなお客様に最適です。

  • “産業用カメラ”“専用照明”“画像検査機”ではオーバースペック
  • 多品種製造でそれぞれにマシンビジョンを導入するには予算がない
  • 手軽に検知、認識が可能かを試してみたい

特長・機能

低コストで効果検証(PoC)が可能

スマホ版を検証端末として使用

VisAI共通アプリケーションを搭載したシリーズ製品には、産業用インターフェースを装備したエッジAI「VisAI-Edge」やWindows版「VisAI-Win」があります。手軽に試せるスマホ版「MoMaVi」で実現可能性と効果を1次検証。導入時にスムーズに使用できるか、導入後にどのようなオペレーション変更が可能となるか、どの程度効果がありそうかを可視化でき、 より効果的な導入が可能となります。

サブスクリプションプランもご用意

導入しやすいサブスクリプションプランもご用意しております。詳細は営業までお問合せください。

誰でも使える簡単GUIで検査設定可能

3ステップで簡単に検査設定

VisAIの大きな特長は、どなたでもすぐにお使いいただけることです。プログラムやディープラーニングの専門知識が無くても、GUI (Graphical UserInterface)で直感的にお使いいただける点は、多くのお客様からご好評をいただいております。基本的な設定は下記の3ステップで行えます。

効率アップのための便利機能

シナリオ登録機能

設定完了した上記検査内容を「シナリオ」として複数登録することができ、必要に応じてワンタッチで呼び出すことができます。

AIモデル作成ツール(オプション)

 AI画像比較(ディープラーニング)のためのAIモデルはプリインストールされていますが、より精度の高い検査を可能とするために専用のAIモデルを作成するAIトレーニングツール「VisAI-Training」をご用意。専門知識が無い方でもわかりやすいGUIでお使いいただけますので、自社内でのスムーズなAIモデルの作成をサポートします。

様々な構成に対応

Wi-Fi接続

USB接続

DIO連携

MoMaViでできること

製品や部品の形状検査

部品の取り付けや組み合わせが正しくされているかなど、製品や部品の良品・不良品を判別。

個数検査

大量の製品や部材の員数を迅速かつ正確に検査可能。色や形ごとにカウントすることも可能。

並び順検査

詰め合わせの正誤判定など、色や形を元に必要な製品が正しく並んでいるかを判定。

シンボル読取(多数一括も可)

製品や部品などに貼付されたラベルや銘板、直接印字・刻印された複数のバーコードを一括で読み取り照合。スマートフォンならではの広い画角に対応。

OCR(文字読取)(多数一括も可)

複数の文字列を一括で読取り可能。指定された範囲にある必要な文字情報だけを自動で高速読み取りも可能。

画像/OCR/バーコード複合

OCR読取りやコード読取りとパターンマッチング組み合わせて、全体を複合的に検査することも可能。

アラート通知

カメラの画角内で変化のしきい値を定め、しきい値を超えた場合に警告灯を点灯させたり、アラートメールを発信することが可能。

位置(座標)検知

対象の位置を検出して座標を出力することができます。プリント基板のアライメントマークの中心位置を検出して上位システムへ出力するなどが可能。

よくある質問

Q1.対応端末の目安は?

Android 10 以降、SoC Snapdragon 700 番台相当以上、RAM 6 GB 以上を推奨。広角レンズ搭載機なら距離調整なしでA3サイズを一括撮像可能です。「この端末を利用したい」などのご要望がある場合は、こちらで端末をお預かりし、動作確認の後、ご返答・ご提案をさせていただきます。

Q2.産業用I/Oとどうつなぐ?

Wi-Fi 直結、または無線IO BOX経由でセンサ・表示灯とDIO連携可能。USB-OTGで有線接続もできます。

Q3.導入前にPoCを行いたい

MoMaVi端末+三脚+充電器を1週間~1か月程度レンタル可能。本番移行時は設定をEdge/Winに丸ごと移行できます。

Q4.現場はインターネット接続できない場合、オフラインでの運用は可能か?

はい。判定は端末内で完結。通信圏外でも動作し、読取結果はバッチ送信またはCSV書き出しで後送できます。

Q5.どんな検査が得意?

個数カウント、色/形の並び順、有無、QR一括、OCR一括、バーコード+OCR複合など。スマホの広画角を活かし大型ワーク全体を撮像できます。

Q6.撮像照明は不要?

屋内蛍光灯下での実績多数。逆光や照度不足はリングライトやLEDパネルを追加することで解決できます。

Q7.バッテリー駆動時間は?

連続検査モードで約5 時間(参考:Snapdragon 778G 端末/輝度60%/Wi-Fiオンの場合)。モバイルバッテリー給電にも対応。

Q8.端末管理(MDM)は?

一般的なEMM / MDMが利用可能。専用Kioskモードでアプリ以外の操作をロックできます。

Q9.複数ラインで共用したい

シナリオ登録機能で検査条件を最大200件保存。QRを読むだけで紐づけられた検査条件を呼び出すことも可能。

Q10.スマートグラス連携は?

Wi-Fi経由でスマートグラスへ判定結果をリアルタイム送信した実績があります。カスタム開発でUIを最適化します。

紹介動画

当製品に関するお問い合わせ・導入のご相談は、こちらから

導入の流れ(現場での確認項目と手順)

以下の様な確認項目を整理していただくと導入検討がスムーズです。
※検査対象については、目視で判別・説明できないような微細な内容については対応できない場合があります。

検査方式

  • 有無検査
  • 色検査
  • 順番検査
  • 数量カウント
  • パターン認識
  • 形状/向き検査

対象確認

検査対象のサイズや材質を確定し、必要なスペックや構成を具体化するための項目です。
現状、どのような検査を行っているかなどを確認する必要があります。

  • 検査エリア(範囲)
  • 検査対象のサイズ
  • 素材(金属/樹脂/紙)
  • 状態(固定/移動)
  • 検査基準(OK/NG)

環境確認

検査時の環境や条件を確定し、システムの内容を具体化します。

例:1方向からしか検査不可|多方向から検査可能|人が対象物の向きを揃える等のサポートが可能

上記の様な条件を確認する必要があります。

通信方式

  • 有線LAN
  • 無線LAN
  • USB
  • RS-232C

読取距離

カメラと対象物の位置関係

通信先の機器

読取検証

ワークの貸出

  • OK
  • NG

現場テスト

  • OK
  • NG

その他

現在・過去の状況

データ処理方法

読み取った結果は、[(NGだけ/全件)画像を保存したい][文字列を保存したい][OK/NGだけの判定だけでよい][上位に特定のコマンドを返したい]などデータ処理方法を確認する必要があります。

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