RFID貸出管理システム導入による資産管理DX推進

2024年7月号

　DX推進の波が各産業に広がる中、企業は効率的な資産管理を求めて貸出管理システムの導入を進めています。 特に、RFIDを取り入れたシステムは、運用の簡素化と同時に、資産管理の精度を大きく向上させることができます。 今回は、当社のRFID貸出管理スタートパッケージ「KSHDS（カシダス）」の特徴と、利用例をご紹介します。

各産業現場での課題

製造業の資産管理における課題

　製造業では、工具や計測機器の貸出管理が欠かせませんが、手書きでの管理は煩雑になりがちで精度が甘く、紛失や未返却が無くならない現場が多く見受けられます。

教育機関での機材管理における課題

オフィス環境でのIT機器管理における課題

　オフィスでは、IT機器や会議用機材の貸出管理が必要です。会議の準備が迅速に行われないと、業務全体の効率が低下する恐れがあります。また、社員が頻繁に機材を貸出・返却する場合、どの機材がどこにあるのかを常に把握しておくことが重要です。

RFID貸出管理システム「KSHDS」の主要機能と特長

貸出・返却機能

校正期限管理

履歴表示・集計機能

　貸出・返却の履歴を表示し、CSVファイルとして出力できます。また、特定の期間内に誰が何回借りたか、何が何回貸し出されたかを集計することも可能です。

メンテナンス機能

　貸出品や利用者の情報を管理し、各種設定を行えます。権限のある利用者のみが利用可能です。

予約機能

メール機能

ゲート機能（オプション）

棚卸＆探索機能（オプション）

KSHDS導入のメリット

製造業での貸出管理システム導入メリット

　KSHDSを導入することで、工具の貸出・返却の管理が簡素化され、工具の紛失や未返却のリスクが大幅に減少します。また、計測機器の校正期間を管理する機能により、定期的な校正のタイミングを逃すことがなくなり、品質保証が強化されます。さらに、書類の管理においても、各文書の持ち出し履歴を正確に記録し、紛失や改ざんのリスクを低減することができます。特に医薬品業界など、厳密な管理が求められる現場では、KSHDSを使用して書類の一元管理を行い、規制に基づいた迅速な監査対応が可能となりました。

医薬品業界でのバリデーション対応

　当社は、医薬品業界での導入実績を重ねており、KSHDSに関しても、CSV（コンピュータ化システムバリデーション）に準拠し、据付時適格性評価（IQ）、運転時適格性評価（OQ）などのバリデーション対応をサポートしています。システムの設置と運用が適切に行われていることを証明することで、監査対応が迅速かつ正確に行え、品質保証の信頼性が高まります。

教育機関での貸出管理システム導入メリット

　教育機関の図書・資料室では、KSHDSを導入することで、学生や教職員が簡単に図書や機材を貸出・返却できるようになります。また、貸出履歴を分析することで、どの資料が人気かを把握し、今後の蔵書購入に役立てることもできます。図書・資料室運営の効率化や利用者の満足度向上につながります。

オフィス環境での貸出管理システム導入メリット

　KSHDSを導入することで、会議用機材の貸出・返却がスムーズに行え、会議の準備が迅速化され、業務効率が向上します。また、IT機器の管理が容易になり、必要な機材の所在を迅速に確認することができるため、業務の効率が改善されます。

おわりに

　KSHDSの導入により、貸出・返却のプロセスが迅速化され、管理ミスや紛失が減少することで、全体の運用コストが削減されます。また、従業員の業務負担が軽減されることで、企業全体の生産性が向上します。貸出管理に課題を感じておられる企業様は是非お気軽にお問合せください。

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