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『ヘルスケア分野の自動認識 ~RFID編~』

Vol.182

COVID-19(新型コロナウイルス)による日本の緊急事態宣言は解除されました。しかし、在宅勤務による働き方の変化や自粛による経済的影響など、まだまだ落ち着かない日々が続いております。今回はヘルスケア分野でのRFIDの使われ方をお話しします。

ヘルスケアにひろがるRFID

 病院や薬局、介護、製薬、医薬品卸といったさまざまなヘルスケア分野にも自動認識は広がっています。なにしろ人命にかかわる分野ですのでミスは許されません。それをとにかく大急ぎで処理をしなければなりませんから、かかわる人たちはヒューマンエラーがないよう神経をすり減らしています。しかし、医療分野の人手不足はまだまだ解消されそうもありません。
 忙しい処置の中で、「間違えないようにする」、「間違えたことがわかるようにする」ことが必要です。そのため人間でなく機械の力でチェックを行う、ミスを発見するといったバーコードをはじめとする自動認識技術の活用が求められています。行政からもあわせて昨年、厚生労働省より法律改正が行われ、医薬品、医療機器の包装等へのバーコード表示が義務化となりました。

三点照合

 前号でも投薬ミスや患者取り違いミス等による医療事故を無くすため、患者、看護師、医薬品を機械的に認証する三点照合をご紹介しました。これはバーコードだけではありません。患者がつけるリストバンドですが、表面にバーコード印字するだけでなくICタグを内蔵し、それに患者情報を書き込んでおくことで、“誰が“の認証に使用することができます。リストバンドは長い間利用すると、印字したバーコードが劣化して読み取りにくくなったりしますが、ICタグであればそんなことはありません。またRFIDのICタグリストバンドであれば、毛布から手を出さなくても読み取ることができます。夜間でもRFIDならば暗がりの中でも読み取ることができます。患者投与時には、
①誰が(看護師)
②誰に(患者)
③何を(薬品)
以上の3点チェックを看護師の目視チェックではなく、RFIDやバーコードの読み取りで、確認実施、万が一の誤投与や患者取違いにアラートを発し、ミスの防止に役立てます。同時に投薬の履歴も記録できます。

ME機器・介護器具の管理

  製造業の現場では、モノづくりの過程で必要となる各種の器材や、治具の管理が行われています。工場内でどこにいったか、いつごろから使われていてどんなメンテナンスがされたかといったことを管理します。このやり方は病院で使われているME機器、医療器具、介護器具の管理にも応用されています。
 輸液ポンプ、シリンジポンプ、ネブライザーといった小型の機器は管理がむずかしく、所在不明で、必要数以上に購入してしまうという問題が発生しています。さらに貸出先に置かれっぱなしなった機器が、いざという時に不具合発生というアクシデントに見まわれたりします。管理することで適正在庫や機器の状態の維持が可能になります。UHF帯RFIDを活用すれば、棚上の器材の有無を検知し、どこにあるかを把握できます。
 介護で使用される車いすや電動ベッド、杖などレンタル・リース品もバーコードで管理されていることが多いですが、使用されていくにつれ、消毒・洗浄やメンテナンス作業でバーコードが経年劣化・汚損して読みにくくなります。ICタグであればこういったことはありません。また、バーコードに比べて長距離で読み取りできますので、器具の裏面などにタグがついていても、現場でも楽な姿勢で読み取り作業できます。

人間ドック

 読者に人間ドックを受診されている方も多いかと思います。人間ドックもICT化が進んできています。
 受診中、紙の書類を持ってレントゲンや血液検査、血圧測定等を周って検査を受けていくのが従来のやり方でしたが、紙に書かれた結果は、終わったあとデータ入力が必要です。人力でデータ入力したり、OCRで結果入力を行い、その後、読み合わせチェックを行い、誤データを修正します。煩雑な作業ゆえのミスの可能性が高く神経を使う作業です。健診ステーションでは、健診機器からデータを取得し、サーバやICカードに保存します。検査と同時にデータ化ができていきます。検査漏れチェック機能により検査漏れを防止、条件設定機能により検査の順番間違いなどのミスを防止します。進捗管理により、受診者を適切に誘導し、より短時間な検査を実現します。前回値の参照や、検査機器への受診者属性の送信なども可能です。

おわりに

 緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの影響で日常生活や経済活動にはまだまだ大きな影響が出ています。今後、私達はしばらくの間は「withコロナ」の暮らしを送ることになります。まだお会いできないお取引様も多いですが、こういったヘルスケア分野での自動認識技術の活用も増えておりますので、なにか気になる製品がありましたら当社担当営業までお気軽にお問合せください。デモ機などお送りできますので、是非、機器を触って体感していただければと思います。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) 2020年7月号(1.03 MB)

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