導入企業様紹介

「約半世紀、女性たちの笑顔のために」

富士製薬工業様は、女性医療領域および急性期医療領域を中心に、新薬・バイオシミラー・ジェネリック医薬品を扱うスペシャリティファーマです。
「女性医療」領域では、経口避妊薬のほか、月経困難症や更年期障害の薬、不妊症治療に用いる薬など、幅広い製品ラインナップを有しています。
「急性期医療」領域では、X線CT検査で使用する造影剤を製造販売しており、高いシェアを有しています。

導入までの経緯

同社の生産管理部及び製造部では、原価計算のための作業時間記録と集計に非常に時間を費やしていらっしゃいました。2020年10月にDXを推進するためのプロジェクトチームを立ち上げ、その中の一つとして、2021年8月に紙で運用している作業時間記録と集計作業の電子化を目指し、当社の作業実績収集システム「WMステーション」にご興味をいただき、導入の検討が始まりました。

導入前の課題

作業内容や作業時間の記入に時間がかかる

作業者は、作業実績を紙に手書きで記入する必要がありました。書き間違いや記入忘れなどの問題も発生していました。

紙からパソコンへの入力に時間がかかる

作業者に作業時間を記入してもらった紙を元に、生産管理部でパソコンに入力していましたが、
手書きの文字が判読しにくいなどの問題もあり、入力作業に多くの時間を費やしていました。
また、確認がある場合は紙が行ったり来たりして所在不明となり、探すための時間が必要となりました。

システム概要図

WMステーション事例 システム概要図

システムの機能・特長

ICカード作業員証とタッチパネル端末でカンタン確実に作業工数実績収集

作業実績情報はタッチパネル端末により、現場で作業者自身がかんたんに登録。
作業開始と終了時にカードをかざしてタッチするだけで、日報など作業員の負担無く正確な記録が残せます。

登録データはリアルタイム集計され管理PCから閲覧可能

タッチパネルから登録されたデータは管理システムにより収集・集計され、進捗管理パソコンの上でリアルタイムに各現場の作業状況と経過時間を把握できるようになります。集計されたデータはCSV出力も可能です。

バーコード入力機能

品名No、ロットNoがバーコードで入力できるようになり、工数実績と作業内容が紐付され、作業者がどの案件に従事したかの記録が可能になりました。生産管理システムとのデータ連携も容易になりました。

導入後の効果

手書きでの記録の手間削減

ICカードタッチで作業者を特定、その後タッチパネルで作業内容を選択するだけで実績を登録できるため、従来作業者が紙に手書きで記録していた手間が無くなると同時に、正確な記録がとれるようになりました。さらに、バーコード読取でロット情報も容易に収集できるようになりました。

デジタル化による集計作業削減と信頼性アップ

従来、紙の情報をデジタルに転記するために行っていた作業がなくなり、集計作業が大幅に削減されました。記録忘れ時の生産管理部での修正入力作業は新たに発生しましたが、製造部の数十人の作業者の作業時間記録と生産管理部での集計作業にかかっていた年間計480時間が160時間程度に短縮されました。また、リアルタイムに現場作業状況も一覧表示できるため、現場の「見える化」も実現することができました。

今後の展望

入力・集計時間の短縮ができただけでなく、作業者個人ごとの負荷もわかるようになり、効率的な労務管理にもつながるデータ活用が可能となりました。今回は注射剤の包装工程に導入いただきましたが、今後も他の工程に展開していきたいとのお言葉をいただいております。

この製品・サービスに関するお問い合わせ、または導入のご相談・ご検討はこちらから

関連タグ