ESDとは
ESDとは、Electro-Static Discharge(静電気放電)の略称で、人体やプラスチックなどの帯電した導電性の物体が、電子部品・電子機器のような導電性物体に接触したり、接近したりすることによって発生する現象で、電気機器の誤作動や損傷など深刻な問題を引き起こします。近年の電子部品業界では、電子デバイスの高速化や省電力化実現のため、素子構造を微細化していることが多くなっています。そのためESDに対する耐性が従来と比べて更に低くなっており、静電気による損傷の頻度が増えていること、またESDへの耐性が低い部品を使用する自動車業界など、メーカーによる部品供給会社の実地監査が増えていることから、製造現場でESD対策が重要視されています。

ESD 製品の主な導入実績
自動車部品工場

- 燃料制御モジュール実装ライン
- ブレーキ制御モジュール実装ライン
- HEV/EVバッテリー制御用MCUライン
カーナビゲーション

- 基板実装、検査ライン
- 組立て検査ライン
携帯電話関連工場

- カメラモジュール検査ライン
- 基板実装、検査ライン
- 基地局、交換機製造ライン
パソコン関連工場

- ノートPC基板実装ライン
- HDD ディスク組立検査ライン
半導体工場

- ウェハー搬送ライン
- チップモールド、検査ライン
液晶工場

- LEDバックライト組立ライン
MTSのESD対策スキャナが選ばれる理由
多くのESD対策製品は、通電性の高いカーボンを成型時に加えることによって帯電防止対策を 取っています。 しかしながら、この対策をバーコードスキャナーに取り入れますと構造の複雑さ から基本素材のABSと均一にまざった状態で成型することは不可能であり、製品全体で均一の 表面抵抗値を保てません。 当社のE S D 対策スキャナは、新技術を取り入れたカーボンフリー、低イオンコンタミネー ション及び低アウトガスを実現した素材を使用しております。

MTSのESDは ここが違います

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