第24回 自動認識総合展出展レポート

RFID Gate Tunnel System (1)

Vol.209 flags 2022年10月号

今年で24回目を迎えた自動認識総合展が、9月14日から16日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されました。多くの方にご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。どんなものが出展されていたのか、出展レポートでご紹介します。

自動認識総合展

第24回自動認識総合展ポスター

 今年は<未来をつなぐAUTO-ID>をスローガンに、自動認識の先進技術を披露するほか、「モバイル&ウェアラブル」「画像認識」などの専門分野のゾーンが設けられ、注目を集めていました。このようなイベントにおけるコロナ対策としても、離れたところから検温できるシステムや、バーコードによる人との接触を減らした入場システムなど、既にすっかり皆様も慣れたことと思いますが、自動認識技術が社会の変化にあわせて活用されているのを感じられます。

今年のトレンド 

ここ数年は画像認識が多く出展されております。東京ビッグサイトの東館では国際物流展が開催されておりましたが、こちらでも、無人での業務を実現する、ロボットによるパレットへの積み下ろしや、AGVによる搬送、無人フォークリストによる荷物の移動など多くの無人化の展示がされていましたが、これらには物体の画像認識の技術が多く使われています。自動認識展においても「画像認識ゾーン」が設けられたほか、各社が物の形や大きさを認識する画像認識の活用を出展していました。その他、JAISA主催の自動認識システム大賞の受賞作にも表れてきておりますが、医療分野における自動認識技術の活用も目覚ましいものがあります。自動化、省人化といった方向への活用はますます加速していくものと思われます。

新型UHF帯RFIDトンネルリーダー

新型トンネルリーダー

 さて、当社ブースでの展示物を紹介させていただきます。今までUHF帯RFIDの一括読取装置を毎年出展させていただいておりますが、今年は新しい、小型化したトンネルタイプ一括読取装置を出展いたしました。 従来品に比べれば長さは半分近くまでになりました。コアとなる読取装置部分の設置面積は約1m四方、重さは約180kgと、一般的なエレベーターにも載るサイズです。 今回、一般的なアパレルをイメージした2 0 0点の読取や、医療機器イメージ、金属を含んだ商品やペットボトルの読取などの読取デモをいたしました。すぐ近傍にICタグの別な箱があっても、それらを読み取りをしないで高速・高精度に読取するトンネルタイプならではのメリットを見ていただきました。制御・動作させるアプリケーションに関してもSGT I NでフォーマットされたICタグを読み取り、それをGTIN(JANコード)に変換して管理する機能を搭載しており、従来のシステムとのデータの入出力はGTINで行えます。予定データがあれば、一括読み取りした商品の過不足のチェックを行い、誤出荷や入荷時の差異を見つけるのに役立ちます。

トンネル型UHF帯RFIDリーダライタ

UHF帯RFIDトンネルタイプ一括読取装置 RFID Gate Tunnel System

リーダーメーカーだからできる 高速・高精度。 驚異の読取率が現場の作業を変えます。

UHF帯RFIDリーダライタを内蔵したトンネルタイプの⼀括読取装置は搬送読み取りに最適です。お客様の条件に応じて最適な読み取り能⼒を発揮するためのカスタマイズ実績が豊富にございます。
さまざまなアプリケーションに容易に対応が可能です。


画像処理でDX

画像処理システム「Mo-MaVi」

生産中の製品の画像を撮影して部品が正しく取り付けられているか、キズや歪みがないかといった検査を画像処理で行うことが増えてきています。従来、作業者が自分の目と感覚で処理していたような業務ですが、これをITの力で処理してしまう画像処理システム「Mo-MaVi」を展示しました。 

基板上のLED部品が取れているの検知したり、ラベルの一部に印刷不良があるの見つけ出したりといった、従来、作業者の注意力頼りだった業務をシステム化します。展示はMoMaViシステムのなかでもスマートフォンを活用したシステムで行い、様々な用途での活用をお見せしました。

OCR対応ラベル発行システム「MC Label」

その他、OCR対応ラベル発行システム「MC Label」の展示を行いました。これは仕入れた材料の外装や風袋に印刷された型式やロット、賞味期限などをOCR読込し、社内管理用ラベル(2次元バーコード付き)を作成するものです。受け入れ検品作業でラベルを貼付してしまえば、あとの管理が非常に楽になります。


DPM対応コードリーダ

DPM対応コードリーダ

 バリフォーカルシステム搭載で3倍ズーム機能をもった「MCR-F1000」ですが、短距離での極小・難読DPM読取と、長距離での一括複数シンボル読取のデモを行いました。 1台で長距離、短距離、難しいDPM読取が可能な点が大いに来場者の目をひいていました。 そのほか、ハンディタイプのDPM対応コードリーダ「MCR-H700シリーズ」の展示を行い、超極小DPMシンボルが読み取れる実力を見ていただきました。

おわりに

 展示会では普段あまりできないような大掛かりなデモもお見せいたしました。どこまで多くのご来場様にご満足いただけたかどうかはわかりませんが、今回はトンネルタイプ一括読取装置等、当社の「良く読める」機器を展示いたしましたので、展示会で皆様から様々なご意見もいただきました。今後の製品開発に活かしていきたいと思います。本誌をごらんになって、気になる展示品がありましたら、是非ご連絡ください。デモやご説明をさせていただければと思います。

UHF帯RFIDゲートタイプ一括読取装置
運用に合わせて選べるUHF帯RFIDハンディリーダライタ
RFID持ち出し管理システム『MCHDS(モチダス)』

製造業DX推進カタログ

RFID/バーコード/画像処理で工場内の状況を可視化

RFID/バーコード/画像処理で、工場内でのモノと人の動きをリアルタイムでデータ化し、製造業DXを加速させる機器・システムを工程毎に紹介しております。是非ダウンロードしてご覧ください。

  • 画像処理で目視による検査判別を自動化
  • ICカードタッチパネル端末で実績登録
  • 制御PC不要で動作するRFIDリーダライタ
  • 誤投入防止と生産実績収集
  • UHFフォークで荷物とロケーション情報の登録を自動化 
  • トラック入退場管理   
  • RFID一括入荷検品
  • Android端末でモバイル検品
  • バーコードが無い荷物をOCRで検品&バーコードラベルを発行して個体管理 …他 掲載