紙帳票処理の課題
メーカーや商社などの営業所では、EDI未導入、または既存のEDIシステムと上手く連携できていないケースが多く見られます。
例えば、販売管理システム等の受注登録画面に、紙の注文書に記載されている注文番号・納入先・住所・単価などを営業アシスタントが手入力し、その上で目視確認を行うのは非常に手間がかかります。ヒューマンエラーが起きると作業の手戻りも発生し、業務全体の効率を低下させてしまいます。
- 紙帳票の内容を手入力で登録する際のヒューマンエラーのリスク
- チェック漏れによる手戻り作業
- 注文書と受注登録画面の目視照合にかかる手間
- 高額なOCRシステムの導入が難しい
- EDI未導入または既存システムとの連携が不十分
導入ソリューション『MC Lens Server』
サーバフォルダに帳票の画像を置くだけで自動OCRを行い、CSVファイルを出力する
MC Lens Serverは、上記の課題を解決する低コストなOCR読取パッケージシステムです。帳票画像やスキャンデータから、自動的に文字情報を読み取り、データ化することができます。

MC Lens Server 機能概要

①サーバ上のRequestフォルダに帳票の画像ファイルを保存すると、事前に設定したルールに基づき、②文字認識(OCR)を自動的に行い、③ResultフォルダにCSVファイル形式で出力します。④処理前の画像と処理が完了した画像はjpg形式でStorageフォルダへ保存されるため、ファイル管理もスムーズです。
運用の流れ
- 紙の注文書や仕入伝票をスキャンし、画像ファイル(JPEG/PNG/BMPいずれか)をサーバの「Request」フォルダに保存
- MC Lens Serverが「Request」フォルダを常時監視し、保存された画像を自動検知してOCRを実施
- 得られた文字情報を「Result」フォルダにCSVファイルとして出力
- 処理が完了した画像は「Storage」フォルダへ保存
- 受注登録画面とCSV情報を照合するシステムを構築すれば、入力漏れや誤入力を防止し、チェック作業も大幅に削減
導入効果
確認作業の工数削減
人手による確認作業が削減され大幅な時短を実現。
入力ミスの防止
OCRによるデータ化で入力漏れや誤入力のリスクを極小化。
データの活用促進
デジタルデータ化により、Excelやシステム内での活用が容易に。
スモールスタートが可能
既存システムを大幅に改変せずに導入できるため、導入コストを抑えられる。
フレーム設定機能による高精度な読み取り
フレーム設定機能を使うと、書類の様式ごとにOCR処理したい範囲を簡単に登録できます。一度設定すれば、同じ書式の書類は自動で正確に読み取り可能です。
- マウス操作で読取位置を簡単設定
- 様々な様式の帳票に対応
- 1枚の帳票から複数の情報を抽出可能

CSVファイルによる他システムとの連携
MC Lens Serverで生成した結果CSVファイルを既存のシステムへ取り込むことで、自動照合やデータベースの更新も容易に行えます。
受注登録画面と紙の注文書の内容を突合する仕組みを構築すれば、これまで目視で行っていた作業が大幅に自動化され、工数削減につながります。