特長・機能
OCR(文字認識)
バーコードの読み取りと同時に、賞味期限日付やロット番号、製造記号などの文字印刷の読み取りも可能となりました。
文字認識機能により、日付のセットミスによる製造日や賞味期限のチェックや、トレーサビリティ情報としてロット番号や製造記号などの付加情報の記録が可能となります。
パターンマッチング(形状認識)
読み取ったパターンの個数、角度、類似率に対して判定しきい値を設定可能。(例:類似率が80%以上ならOK)
クリアな読み取りを実現する照明機能
素材・環境に応じた最適なライティングで幅広い読取シーンに対応可能
フレキシブルなライティング設定が可能で、中央の2ブロック(①②)、左右の4ブロック(③④⑤⑥)の計6ブロックからなり、各々のブロックの点灯/消灯を設定ができます。素材や環境、形状に合わせて最適なライティングで高水準の読み取り能力を実現。これ一台で読取困難な様々なワークに対応可能。
新アルゴリズム搭載
シンボル内の色ムラや低コントラスト、離れたセルなど、従来機では読み取りができなかった、読み取りにくかったダメージシンボルに対する読取能力を一新しました。セルの潰れや、横伸び、ニジミなども、新アルゴリズムにより事前設定なしで読み取りながら自動で復元します。
印字品質検査機能 ※ISO15415及びAIM DPM 2006-1評価項目で検査結果出力
標準化されたルールに従って印字品質を検査することによって、自社だけでなく納品先を含めたサプライチェーン全体で、安定したバーコードの読み取りが可能となります。また、印字品質がインラインで判定できることにより、マーキング直後に印字不良やマーキング装置の経年変化を瞬時に警告することが可能です。バーコードの読み取りと同時にISO15415及びAIM DPM 2006-1の国際規格のパラメーターにて品質を検査することができます。
検査結果は、ISO及びAIMが規定した総合判定だけでなく、実際の運用に合った検査パラメーターを任意に選択して判定の出力が可能です。
読取り易さに欠かせない深度マージン
読み取り易さは、ベストポジションで測定されたカタログスペックだけでは判断できません。“読取深度”も非常に重要な要素なのです。
新開発のセンサー及びレンズ、新型照明の最適な組み合わせにより、幅広い焦点距離に対して高い読み取り性能を発揮します。
また、MVF-500Cは、Cマウントレンズを自由に選択することで、読取距離、シンボル密度、ワークの素材色など、さまざま条件下でも優れた読み取り能力を発揮します。
インテリジェント・テーブルモード
読み取りが困難とされる印字パターンを分析して、スキャナ内に8パターンの読取条件がプリセットされています。
アクティブチューニングで読み取れない場合、8パターンからベストな読み取り設定を自動で選択して最適な読み取りを行います。
次回以降は選択された読み取り設定を記憶して読み取りを始めるインテリジェントモード搭載!!
最大8パターンの設定内容は任意に変更することも可能です。
コントローラ不要でつなげる! マルチ接続
MVF-500は、スキャナ同士で複数台の接続が可能なので、より広いエリアをカバーしたり、多方面に印字されたバーコードをカバーしたい運用にも最適です。
さらに、スキャナ自体がマスターにもスレーブにも設定変更が可能なため、複数台を制御するコントロールユニットを用意する必要が無くなりました。万が一の際にも簡単に代替機と切り替えが可能です。
PLCプログラムレスでつながる! PLCリンク
PLC内のバーコードデータ書き込みメモリ番地をスキャナに設定しておくと、読み込んだバーコードデータを自動的に指定のメモリに書き込みます。
PLCのプログラミングは普段から開発に慣れている、メモリ監視ロジックだけです。
もちろん、データの排他制御もPLCメモリを利用してハンドシェイクを行います。
標準で三菱電機製の他、オムロン製、キーエンス製のPLCに対しての接続をサポート。
各種パラメータをパソコンから 簡単に設定する付属ソフトウェア「MVFConfig」
誰でもすぐに使える「簡単設定モード」をご用意
簡単設定モードを使用して、読み取りパラメーターの自動調整を行うことができ、シンボル読み取りのための設定を誰でも簡単に行うことができます。設定可能な機能を網羅した詳細設定モードで詳細なパラメータ設定も可能です。
イメージリーダから読み取った画像を表示します。
画像を見ながらガイドに沿って操作することで、調整~設定が完了します。設定パラメータをファイルとしてコンピュータに保存できます
詳細設定モード
ライブ画面で画像を確認しながら、適切な画像が表示されるように読み取りパラメータ項目を変更します。シャッター速度、アナログゲイン、デジタルゲイン、ブラックレベルなどを変更すると、ライブ画面にリアルタイムに変更が反映されます。
シンボル 印字品質
読み取ったシンボルデータの印字品質を項目ごとに視覚的に確認できます。(総合品質/コントラスト/モジュレーション/固定データ損傷/デコード/軸の非均一性/グリッドの非均一性/未使用誤り訂正)
OCR設定ツール「ViT」
「ViT」はMVF Configに付属するOCRに関する設定や読み取り確認を行うためのソフトウェアです。
簡単なマウス等の操作でスキャナのOCRに関わる設定パラメータを書き換えたり、保存したりできます。ViTの設定パラメータをファイルとしてコンピュータに保存、または保存したファイルから設定パラメータを読み込めます。
画面上で、シンボルのデコード結果(①)、文字読取結果(②)、シンボルの印字品質、照合判定、総合判定を確認できます。読取データのログをテキストファイルに保存できます。
紹介動画
製品仕様
型式 | MVF-500/MVF-500C(Cマウントレンズタイプ) |
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インターフェース | LAN(10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) RS-232C(1200bps ~ 115.2kbps) RS-485(マルチドロップ接続用)※1 |
カメラ部 | |
撮影素子 | 2/3インチ CMOS モノクロ |
有効画素数 | 1920×1200(約230万画素) |
内蔵照明 | MVF-500 : 高輝度白色LED/ MVF-500C : - |
読み取り角度 | ピッチ(PITCH) :±35°/ スキュー(SKEW):±35°/ チルト(TILT): 360° |
読み取り距離 | MVF-500: DataMatrix:基本バー幅/セルサイズ 0.25mm 、近方 165mm、遠方 235mm 基本バー幅/セルサイズ 0.38mm 、近方 140mm、遠方 265mm QRコード:基本バー幅/セルサイズ 0.25mm 、近方 165mm、遠方 230mm 基本バー幅/セルサイズ 0.33mm 、近方 155mm、遠方 245mm MVF-500C(35mmレンズ使用時の参考値): |
デジタル入力 | フォトカプラ絶縁 x1点 / 入力抵抗 : 1kΩ / OFF 電圧: 0~0.8V / ON 電圧 : 6~28V |
デジタル出力 | フォトカプラ絶縁 x2点 / 最大定格 DC30V 50mA |
電源 | |
電源電圧 | DC24V±10% |
消費電流 | 待機時:約200mA , 動作時:約400mA |
耐環境性 | |
動作温度 | 0 ~ 40℃ |
動作湿度 | 35 ~ 85%R.H.(結露無きこと) |
保存温度 | -20 ~ 65℃ |
保存湿度 | 35 ~ 85%R.H.(結露無きこと) |
耐振動 | 10 ~ 55Hz 振幅1.5mm(全幅) / X,Y,Z各方向2時間 |
防塵防滴性能 | IP67 |
外形寸法 | MVF-500 : 54(H)x65(W)x100(D)mm(コネクタ、突起含まず) MVF-500C : 51.4(H)×65(W)×84.7(D)mm(コネクタ、突起含まず) |
質量 | MVF-500 : 430g以下 MVF-500C : 390g以下 |
オプション | 画像処理機能(パターンマッチング、測長等)、照明:MLU-21-W、標準電源 : MPSU-3200-24U、マルチ接続用電源 : MPSU-500M |
※1 MVF-500マルチドロップ接続用です。上位機器へのインターフェースには使用できません。
各種ダウンロード
本製品のマニュアル、ドライバ・ツール等のダウンロードが可能です。 ダウンロードには、お客さま情報のご入力が必要です。