トップ > 自動認識トレンド情報 > UHF帯リーダライタの活用で 日常の業務のDX推進

自動認識トレンド情報
技術情報誌 Flags

技術情報誌 Flags 自動認識の世界をより身近に
MONTHLY MARS TOHKEN SOLUTION NEWSLETTER

『UHF帯リーダライタの活用で 日常の業務のDX推進』

Vol.186

コロナ禍の下で営業・製造・開発・配送等々様々な分野で仕事のやり方に変化が起こっています。この状況のなか、UHF帯RFIDを活用した業務のDXを紹介します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)

 日本政府にも新しくデジタル庁が発足する予定になっており行政のデジタル化やポストコロナの社会設計が期待されます。もちろん一般企業も大小をとわず大きな変革の波の中にあり、「D X(デジタルトランスフォーメーション)」をすすめようという声が大きくなってきております。
 DXの定義は広く、変化してきていますが、次のようなことを言われています――「企業や産業が将来の成長、競争力強化のために、新たなデジタル技術を活用して新たなビジネス・モデルを創出・柔軟に改変するデジタルトランスフォーメーション(DX)」。いわゆるIT・デジタル技術を手段として使ってビジネスを変える、そのため自社内の構造も変える、また個々の社員、業務へのデジタルツールを導入して働き方を変えていく、といったことがトランスフォーメーションに含まれています。経営者はこういったことを、どんどんやっていこう、やらなければといった思いは感じていらっしゃるようですが、なかなか難しいというのが各種のアンケートで出ています。まずは既存のやり方、レガシーなシステムの改革がむずかしいという声が多くあります。例えば既存のシステムは、部門ごとの縦割りのシステム構築がされており、全社横断でデータ活用がやりにくい、カスタマイズがされすぎて、ブラックボックス化・複雑化してしまっている。現場は現場で改善はしたいが人手不足で現状のタスクをこなすのに精一杯で変えることにまで手が回らないいった状態になってしまっていることが多いようです。
 ただ、このままだと、古く複雑なシステムは維持管理にコストが増大、保守運用も人手不足でセキュリティ上の問題が発生や、予期せぬシステム停止、データ消失や流出といったトラブルが発生するリスクは年々高くなっていきます。
 早急に、ブラックボックス化・複雑化してしまったシステムを廃棄・塩漬けにするもの等仕分けして必要なものは刷新しつつDXを実現し、ビジネスモデルを変革することが必要です。それは簡単ではありませんが、よく言われるポイントとしては、いわゆるデジタルネイティブといわれるような世代のデジタルに詳しいリーダーの配置や、働き方改革による社員の生産性向上、そして旧来のシステムも見直しながらの新しいデジタルツールの導入といったことが挙げられます。非常に重要な要素である“デジタル人材”はどこも不足していており、まだまだ育成が必要です。
参考:経済産業省『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』

自動認識技術の活用

 1D/2Dバーコードリーダーや、RFID機器は、ヒト・モノとシステムの間に立ち、ヒト・モノのIDをシステムに知らせる役目を果たします。多くの業務では、現実のヒト、モノ、情報が動きます。この動きをどうにかシステムに伝えてやらないと情報が流れませんからシステムが動きません。これらの動きを、実際の係員が目で見て、手作業でやっていたら、到底無理な正確で高速な処理を機械であれば行うことができます。さらに、極小の2Dバーコーを読み取ったり、ダンボール箱の中の見えない数百のICタグを読み取ったりといった、もう完全に人間の肉体の能力ではできないことが自動認識技術で可能になっています。
 各種管理システムのEdgeにこういった自動認識機器を活用することでDXの第一歩である現場把握のデジタル化を進めることができます。現場状況の把握とシステムへの取り込みが競争力強化の材料になります。

カゴ車管理

 某食品加工会社でのカゴ車のICタグでの管理を紹介します。同社工場では従来、カゴ車の入出庫履歴や所在情報を厳密に管理しておらず、客先へ出荷したまま他の企業に流用されて紛失してしまうため、追加購入するカゴ車の購入費用の高騰が問題になっていました。また、社内各拠点に何台のカゴ車があるかわからず、出荷作業に必要な台数を確保するのに手
間がかかっていました。
 これを改善するため、ICタグを用いて、カゴ車の入出庫履歴の管理と所在管理を行うようにしました。
 ICタグで現物のモノの出入りを把握してシステム化することで、以下のような効果が生まれています。
①カゴ車の出荷客先に対し、明確なエビデンスをもって返却要求を可能に出荷先会社側でもきちんと返却しなければならないという、客先側の返却意識が高まった。
②カゴ車の追加購入台数が減った経費削減が実現。
③各拠点でのカゴ車不足を未然に防げるようになった
各拠点間でカゴ車在庫の情報を共有出来たことで、カゴ車不足を未然に防げるようになった。(詳細は下記リンクにてご紹介しております)

フォークリフト車載端末による入出庫管理

 UHF帯RFIDの例ではありませんが、某製造業会社でのフォークリフト作業の効率化を紹介します。同社では個々の部材管理や生産管理には2次元コードを使用しており、システム化が進んでいました。部材についてパレット、部品単位でバーコード管理を実施、実際の入出庫については、フォークリフトを用いて、受け入れ箇
所から倉庫や現場への移動を行っていました。ここで問題がありました。

①目視作業のため、取り違え発生
②繁忙期の部品入出庫作業の負担大
③フォークリフトから乗り降りが発生するハンディターミナルは効率が悪い
 この問題をフォークリフトにタッチパネル端末を設置することで解決しました。大画面液晶の見やすい端末で入出庫管理システムを動作。ロングレンジバーコードスキャナを利用してフォークリフトの座席に乗ったままでバーコード読み取りし、作業効率の大幅改善。フォークマンが新しいデジタルツールを活用することで以下のような効果が生まれています。
①人的ミスの撲滅
目視確認から、システムでの入出庫管理及びバーコード入力により、人的ミスが大幅に削減。
②入出庫作業の効率改善
都度乗り降りをして現物確認をしていたのが降りずに作業ができるため、1件あたりの作業効率が大幅に改善
③入出庫実績登録作業の改善
端末が、無線LANでサーバーのデータ更新するため、リアルタイムな入出庫実績情報の収集が可能。事後のデー
タ登録作業の負担も軽減しました。(詳細は下記リンクにてご紹介しております)

技術情報誌 Flags(PDFデータ) flags186-20201106(597.13 KB)

関連製品

製品詳細へ

(NEW!)自律駆動型固定式UHF帯RFIDリーダライタ 「MRU-F5100JP」

MRU-F5100JPは簡単設定の自律駆動型UHF帯RFID固定式リーダライタです。

上位システム開発負担を軽減!

・マニュアルモードと、4つの自律モード搭載
・自律モードでは制御パソコン不要! 電源ONで自動的にICタグを読み取って上位にデータを送信
・各種設定はブラウザから簡単設定 
PLCリンク機能搭載。ラダーなしでメモリにICタグデータが上がります

●無線局申請不要な特定小電力型と構内無線局(免許局)の2モデル(特定小電力モデルMRU-F5025近日発売)
●LAN接続(Socket通信、HTTP/HTTPS通信)、シリアル接続(RS-232C)をサポート
●電源 DC12~24V 及びPoE対応
●ハードな産業用途に耐える高い堅牢性
●動作温度 -20℃~55℃
日本製。日本語マニュアル、日本語資料でわかりやすい

製品詳細へ

製品詳細へ

iPhone/Android端末対応 UHF帯RFIDハンディリーダライタ 【RFD8500】 ZEBRA(ゼブラ)

マルチプラットフォーム対応。Android,iOS 各種スマートフォン、タブレットとbluetoothで簡単接続。RFIDハンディターミナルとして活躍。

●iPhoneやAndroidスマートフォンとBluetoothで簡単接続。
 携帯電話網でのリアルタイム通信可能なモバイルRFIDハンディターミナルとして活躍。
●高出力& 特定小電力(250mW)に対応
●圧倒的な読み取りスピード(600タグ/秒)を実現。
●バーコード・2次元コード対応モデルもご用意。
●80か国以上で利用可能

製品詳細へ

製品詳細へ

(NEW!) UHF帯RFIDアンテナ 「UAT-001G / UAT-002 / UAT-006 」

用途に合わせて特性の異なるUHF帯RFIDアンテナをラインナップ

1W構内無線局用の高利得アンテナ「UAT-002」登場。
●大量のタグを一括で読み取って、業務効率を向上させたい用途には、汎用型アンテナ「UAT-001G」「UAT-002」
●装置組み込みには、余計なタグを読み取らない近接型読み取りタイプの小型アンテナ「UAT-006」

製品詳細へ

製品詳細へ

UHF帯RFIDタグ

長距離通信が可能なUHF帯対応ICタグを各種取り揃え、物流資材、固定資産用など対象物に応じて最適なものをご提案さしあげます。
●用途例
○耐熱対応
○カゴ車
○ドラム缶
○金属パレット
○ラック
○PC
○什器
○サーバ
○金型
○工具 etc...) 詳しくはお問い合わせください。

製品詳細へ