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『自動認識総合展&国際物流総合展出展レポート』

Vol.161

 今年で20回目を迎えた自動認識総合展は、先月12日から3日間東京ビッグサイト西館で開催されました。同時に東館では2年に一度の国際物流総合展が開催され、開催期間中に沢山のご来場者をお迎えし、大盛況のうちに終了いたしました。
 今月号は自動認識技術の視点から出展レポートをお届けします。

今年の自動認識総合展&国際物流総合展

1177_ext_11_0.jpg 今年の自動認識総合展(以下、自認展)は開催コンセプトとして「コネクテッド・インダストリーズ~未来を繋ぐAUTO-ID~」を掲げました。日本の産業の未来を示す新たなビジョンとして経済産業省が推進する最適なテーマでした。国が進めるコネクテッド・インダストリーズは、「スマートモノづくり」「自動走行」「ロボット、ドローン」「バイオ、ヘルスケア」の4分野を特に強化する対象としており、自動認識技術がそれらの重要なデータ管理を担う要としての存在を最大限にアピールすることができました。
1176_ext_11_1.jpg 一方、一日早い11日から始まった国際物流総合展(以下、物流展)は、「ロジスティクスの今を知り未来に触れる」をテーマに掲げ開催されました。グローバル化の進展で競争の激化を受け大きく変化した産業構造の中で、各社が国際競争を勝ち抜くためのシームレスな情報連携や意思決定のスピード化、EC市場の拡大に伴う流通形態の変化への対応など、経営戦略の再構築が急務とされ、同時に、昨今の深刻な労働力不足の問題は企業や業種を問わず、産業活動全体に大きな影響を及ぼしており、早急な対策が求められます。
 その様な喫緊の課題を踏まえて、アジア最大の物流・ロジスティクスの総合展であるだけに、最新の自動倉庫、仕分けソーター、フォークリフト、パレタイズロボットなどの実物が展示されており、性能紹介や導入効果の実演デモは各社圧巻のインパクトがありました。
 自動認識の視点から全体の展示会を見回すと、キーワードは「UHF帯RFID」、「IoT」、「無人化」、「画像認識処理」が注目されていました。関連機器やソリューションが各社ブースで熱心に実演され、新技術の特長をアピールしており、来場者の高い関心を集めておりました。




今年の来場者数:
国際物流総合展74,520名(64,071名)
自動認識総合展19,018名(18,943名)
合計93,538名(83,014名)

※()内は前回来場者数

今年のトレンド

 物流展では深刻な労働力不足に向けて、搬送や倉庫だけでなく、フォークリフトやロボットまで自動化、自律式など無人化、省人化につながる製品やソリューションが多く提案されており、加えて「第4次産業革命」と呼ばれる変革を踏また各種コンセプトが体感できました。
 自認展は、一時期のRFIDブームが再到来したようにUHF帯RFIDが主役の年でした。
 昨年、経済産業省がセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートをはじめとするコンビニ大手7社と合意が取れ「2025年コンビニ電子タグ1000億枚宣言」が発表されたのは記憶に新しいかと思います。
 昨年に続きアパレル業界でもUHF帯RFIDを導入するブランドや企業様が拡大しており、ファーストリテイリング(ユニクロ)などは2018年度中に国内2000店舗への導入をプレスリリースしました。
 社会からトレーサビリティや流通・物流の効率化が求められていますが、「モノ」「時間」「場所」といった個体識別との連携が重要な核となると認知され、来場者の近未来テクノロジーへの関心の高まりを強く感じました。

UHF帯RFID コーナー

1177_ext_11_1.jpg 前述のとおり会場では、UHF帯RFIDコーナーは常に人だかりがあり、注目度は依然として衰えがありませんでした。
 当社展示ブースの正面には実際にコンベアを設置して、コンベア上を流れてくる1個のコンテナの中身を全て僅か3秒で300個を読み取らせる「トンネルタイプ一括検品システム」を実演しました。
 その他にも、汎用性が高くさまざまな業務で活躍するUHF帯対応のハンディターミナルや、金属に対応した金属タグや、衝撃、温度、薬剤などに対応した特殊なUHF帯タグなども実物展示してダイバーシティのある環境でも当社製品をご利用頂ける事をアピールしました。

ICカードソリューションコーナー

1177_ext_11_6.jpg 13.56MHz帯のNFC製品やソリューションを当社と同じマースグループのマースウインテック社と共同出展をいたしました。同社を代表する製品の中から都内に展開する無人駐輪場システムやオーダーメイドKIOSK端末、無人ICカード発券機などを展示頂きました。
 当社は実績収集システム「WMステーション」をメインに出展して、現場作業者の実績を「いかに簡単に、正確に、安価に、リアルタイムに」収集できるのかを実機デモにてご体感いただきました。

2次元コード、画像処理コーナー

1177_ext_11_8.jpg 今年は新製品を3機種と参考出品となった「異品種選別画像処理システム」をメインに展示いたしました。
 一押しの新製品MCR-F530は、固定式2次元コードスキャナに液体レンズを搭載したことで自由に焦点距離の変更が可能となり、遠近両用として一台のスキャナで読み取り出来る画期的な製品として新たにリリースができました。
 「異品種選別画像処理システム」は、当社が長年の2次元コードスキャナの開発で培った画像処理ノウハウを応用して、製造現場で導入されている高精細な画像の識別処理システムを開発しました。展示会場では2mmのネジを2種類用意して、人間の目では識別が困難な2種類を自動で判別するデモンストレーションを実演し、当社の技術力の証として集まった方々から沢山の驚嘆と称賛を受けることが出来ました。

最後に

 世界的な製造業のデジタル化移行では、日本は少し遅れ気味と言われていますが、政府が本腰を入れて競争力を強化し産業の変革に取り組んでいます。
 高齢化社会を見据えたソリューションやIoT社会を意識した製品などが近未来の社会を支えて行くことになります。
 2020年に開催される東京オリンピックではセキュリティや個人認証、キャッシュレス社会の到来として自動認識技術の進化は今以上に注目され期待されることと成るでしょう。
 当社は、あらゆるシステムの根幹となる「物」と「情報」を繋ぐ“数cm”を、正確に、リアルタイムに、効率的に収集する技術力を高め、時代の要求に応える製品造りに真面目に取り組んで参ります。

>>国際物流総合展2018(LOGIS-TECH TOKYO 2018)出展報告
>>第20回自動認識総合展(AUTOID & COMMUNICATION EXPO 2018)出展報告

技術情報誌 Flags(PDFデータ) icon_pdf_big.gif2018-10_161(586.36 KB)