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MONTHLY MARS TOHKEN SOLUTION NEWSLETTER
『自動認識総合展&国際物流総合展開催レポート』
Vol.137
先月、東京ビックサイトで開催された「第18回 自動認識総合展」は、例年を上回る沢山のお客様のご来場を頂き、盛況のうちに終了いたしました。
今年は2年毎に開催されるアジア最大規模の「第12回 国際物流総合展」の開催と同時開催となり、東京ビックサイトの東ホール全館を埋め尽くした盛大な展示会となりました。
今月号は、自動認識の視点から両展示会の出展レポートをお届けします。
●第18回自動認識総合展出展報告
●国際物流総合展2016出展報告
今年のトレンド
9月13日(火)から始まった国際物流総合展は、開催コンセプトとして「物流展で見つけよう~課題解決のネクストステップ~」を掲げ開催されました。
アジア最大の物流・ロジスティクスの総合展であるだけに、最新の自動倉庫、仕分けソーター、フォークリフト、パレタイズロボットなどの実物が展示されており、性能紹介や導入効果の実演デモは各社圧巻のインパクトでした。
自動認識総合展では「IoT 時代のKey テクノロジー」をコンセプトに掲げ、1日遅れた翌日の14日から開幕され、東京ビックサイトの展示ホールは一気に盛況さを増しました。
自動認識の視点から全体の展示会を見回すと、両展示会とも共通して旬真っ只中の「UHF帯RFID」、「画像認識処理」に加え、ハンズフリーで業務を効率化する「ウェアラブル」が再び注目されていました。関連機器やソリューションが各社ブースで熱心に実演され、新技術の特長をアピールしており、来場者の高い関心を集めておりました。
ウェアラブル機器
ウェアラブル機器とは、ヘッドレストや手首、指などにバーコードスキャナやRFIDリーダを装着して、両手を自由に使いながら読み取り操作が可能な機器のことを言います。
スパイ映画のM:Iシリーズに登場する主人公のトム・クルーズが装着しているスパイメガネなどは、まさしく近未来のウェアラブル機器の一つですね。
近年では少しづつウェアラブルの注目度が下がって来たかのような印象がありましたが、ピッキングや検品、仕分け作業に於いても、音声認識活用の広がりを受けて、ウェアラブル端末としてバーコードスキャナやRFIDリーダを組み合わせて活用することにより、完全なハンズフリーを目指すソリューションが、ふたたび注目されてきたようです。
画像認識処理
2次元コードスキャナはカメラを搭載してコードを読み取っているので、通常のデジタルカメラと同様に画像も撮影することが可能です。近年の2次元コードスキャナは、カメラの高解像度化はもちろん、処理スピードの向上やメモリ容量の増加により、2次元コードを読み取る以外にも、様々な画像認識処理ができる様になってきています。
画像認識と言えばバーコード情報の付加情報として“消費日付”、“ロット番号”、“製造記号”、“証券番号”などの文字情報を収集するOCR(文字認識)の需要が一番多いのですが、今年の当社のブースでは、基板のパターンマッチングで異品種混入防止や基板上の実装ICの未実装などを自動で検出する画像検査などもバーコードを同時に読み取る固定式2次元コードスキャナを参考出展したところ、多くの来場者にご好評を頂くことが出来ました。
UHF帯RFID
UHF帯RFID関連技術の注目度は、依然として全く衰えがありませんでした。
当社のブースでは、実際にコンベアを展示して、コンベア上を流れてるくコンテナの中身をすべて読み取らせる「一括検品システム」を実演いたしました。
また、新製品の高出力タイプのUHFハンディターミナルは、専用のAndroid端末だけでなく、オプションユニットでiPhoneやiPodを装着可能で、一体型でも分離型でも使用できるので多彩なシーンで利用できると好評でした。
その他にも、株式会社日進様のご協力を頂き、世界8カ国の陸・海・空の輸送事業で使用されている輸送コンテナをUHF帯RFIDで管理する仕組みを導入事例として紹介させて頂きました。国際物流の全拠点で統一したUHFの活用ソリューションを成功させた数少ない事例として注目を頂きました。
NFC ソリューション
おサイフケータイやSuicaなどで個人を認証するツールとして日常生活でも浸透してきたNFCですが、セキュリティやポイントサービスなどで、その用途はまだまだ広がっております。
当社では、活用シーンに合わせて、パソコンにUSBで接続するだけで簡単にNFCカードが利用できる端末から、NFCリーダ・ライタ自身にあらかじめ動作設定をしておき、自律して動作が可能な端末など、当社ならではの様々な、製品ラインナップを展示いたしました。
IC社員証を活用した「勤怠管理システム」や、物流倉庫や製造現場で人の管理を見える化する「作業実績収集システム WMステーション for NFC」などの導入事例をメインに据え、NFCリーダ・ライタの製品展示のみに留まらず、実際の現場ですぐに活用いただける体感コーナーとしてご案内させて頂きました。
新製品発表!インテリジェント・データコレクタ
「ハンディターミナルでは高価すぎる。」「データコレクタでは機能が足りない。」…そんなニーズに応える新世代データコレクタ(MID-100)を両展示会で初めて製品発表をしました。
2次元コードスキャナを搭載した「手のひらサイズモバイルハンディ」で、全く新しいカテゴリのスキャナです。
今、トレンドのタブレットやAndroid端末へ簡単に接続でき、発注端末や検針業務、配送ドライバー端末としても最適なスキャナとなります。
最後に
展示会開催期間中に、当社ブースにご来場頂きました読者の皆様には、本紙面を借りて、厚く御礼申し上げます。
残念ながら展示会にご来場頂けなかった皆様には、新製品、参考出展、ソリューションの資料だけでなく、各社のご事情に合わせたデモの個別開催や、貸出機材などもご用意しておりますので、お気軽に当社営業担当までお声掛けください。
また、当社は、お客様のお役に立つ新製品、サービスを作り続ける事を企業理念としております。
お客様が抱える自動認識技術に関するご要望、ご相談、お悩みなど、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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関連製品
OCR・パターンマッチング(NEW!)・印字品質検査機能搭載2次元コード固定式スキャナ(MVF-500 / MVF-500C)
1次元・ 2次元シンボルの読み取り、OCR 、パターンマッチング 検査が同時に可能!安定した運用をするためのバーコードの“印字品質検査”までも一台のスキャナで可能となりました。
●最新の高性能センサー搭載
●OCR(文字認識)機能
●パターンマッチング(形状認識)【NEW!】
●印字品質検査機能 ※ISO15415及びAIM DPM 2006-1評価項目で検査結果出力
●PLCプログラムレス接続
●簡単設定&メンテナンス
●ダイレクトマーキング対応
●各種パラメータをパソコンから 簡単に設定する付属ソフトウェア
●Cマウントレンズタイプ(MVF-500C)をご用意(NEW!)
iPhone/Android端末対応 UHF帯RFIDハンディリーダライタ 【RFD8500】 ZEBRA(ゼブラ)
マルチプラットフォーム対応。Android,iOS 各種スマートフォン、タブレットとbluetoothで簡単接続。RFIDハンディターミナルとして活躍。
●iPhoneやAndroidスマートフォンとBluetoothで簡単接続。
携帯電話網でのリアルタイム通信可能なモバイルRFIDハンディターミナルとして活躍。
●高出力& 特定小電力(250mW)に対応
●圧倒的な読み取りスピード(600タグ/秒)を実現。
●バーコード・2次元コード対応モデルもご用意。
●80か国以上で利用可能
特定小電力型 固定式UHF帯RFIDリーダライタ 「FRU-4025」
FRU-4025は無線局免許不要な特定小電力型(250mW)の固定式UHF帯RFIDリーダライタです。
●無線局申請不要
●外部インターフェース(LAN/USB/DIO)
●電源 DC12~24V対応
●小型、省スペース
●日本製。日本語マニュアル、日本語資料でわかりやすい
2次元コードスキャナ搭載インテリジェントデータコレクタ MID-100シリーズ
MID-100は手のひらサイズでプログラミング可能なBluetoothポケットターミナルです。
コンパクトなボディに同クラスでは最高水準の処理能力(CPU:1GHz、メモリ:2GB)と最先端のバーコード読み取りアルゴリズムを搭載。
LinuxOSを搭載し、幅広い業務アプリケーションに適応が可能。
オペレータの操作ストレス軽減を徹底的に追求したデザインは、最小限の負担で長時間の運用を可能にします。
●ハンディターミナルを凌駕するスペック CPU:1GHz / メモリ:2GB
●Bluetoothでスマホ・タブレットと容易に連携
●1台のPCに7台同時接続可能。ローコストなシステム構築を実現します。
●LinuxOS搭載。ユーザーアプリ開発可能
●買ってすぐに業務に使える便利アプリ(バーコード照合/実績収集)が標準搭載
●さらに多様な照合パターンに対応したパッケージソフト(※オプション)をご用意
●「マスタ照合」アプリ(※オプション)をご用意
●ESD対応モデルをご用意
●高分解能モデルをご用意(MID-100H):より細かいシンボルの読み取りも可能です。
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