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『図書館総合展開催レポート』

Vol.127

 テレビやインターネットなど様々なメディアの発達により、紙媒体の書物が敬遠されているかの様に思える昨今ですが、知識や情報の獲得手段として、世界ではまだまだ読書が重要な地位を占めています。
 先月の11月10日(火)から12日(木)の3日間でパシフィコ横浜にて第17回図書館総合展が開催され、当社も製品を出展いたしましたので、展示会のレポートをお届けします。

図書館総合展について


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 図書館総合展は、今年で第17回目を数える図書館関連で国内最大の展示イベントです。毎回、「本」「読書」「出版」「図書館」「書店」など出版物や業界を通じて、未来の学術や教育における重要な役割を考えていく場として、様々なフォーラムやハード、ソフトの両面、ICT技術から什器備品といったあらゆる関連技術やサービスが紹介されています。
 今年も3日間で100枠ものセッションが講演される「教育・学術情報オープンサミット」と同時に開催されました。
 図書館運営者・関連業界とコンタクトをもつのに最良の機会であるだけでなく、読書・学習環境についての最新技術と知見が一堂に会する場にもなっています。 昨今、図書館の機能や役割が、町づくりにも、教育や文化全般にも寄与することなどで評価されており、行政関係者、教育関係者、出版をはじめとするメディア・情報関連業を巻き込むイべントとして年々成長を続けています。
 今年は過去最高の34,000人を超える来場者数となり盛況のうちに閉幕いたしました。

図書館での自動認識の活用

 今や図書館で管理されている本の背表紙には、必ずバーコードが貼られており、自動認識を活用するインフラがしっかりと整っています。図書管理システムは、このバーコードを活用して、手書きの台帳管理から完全にコンピュータによる蔵書管理に移行しました。貸出/ 返却、蔵書点検などの現場業務は、一冊づつバーコードを読み取らせてコンピュータへ登録することで、従来の手作業による蔵書管理に比べて、大幅に精度向上が進化し、自動認識技術が業務の効率化に貢献を果たしてきました。
 さらに、図書館も時代の背景により“省人化”、“サービスの向上”、“正確性”、“不正防止”、“コスト削減”など複雑でより様々な対応が求められるようになると、バーコードに代わり、非接触で読取り可能な“ICタグ(RFID)”を利用する管理方法が注目され始めました。数年前の一時期では、HF帯ICタグが広く導入され始めましたが、HF帯ICタグでは通信距離が、数センチ程度と短いため、確かにバーコードよりは、アバウトな位置での読み取りは可能になったものの、一冊づつ情報を読み取らせる方法は、従来と変りはありませんでした。
 そこで、近年注目されてきているのがUHF帯RFID(以降UHF)の“離れて読める”、“一括で読める”と言う特長で、今以上に作業時間の大幅短縮が可能となり、大きな省力化が実現し、利用者への更なるサービス向上など、オンデマンドのより高度な仕組み作りにおいても、今後の期待が集まっています。

UHF帯ICタグの台頭

 今年の図書館総合展を見渡しても、ICタグ関連でのシステム提案の大半は、UHF帯に切替っておりました。
 アパレルや物流業界でもUHF帯の導入での成功事例が増えてきており、世界的に見ても、大量に物を扱う業務においてはUHF帯が幅広く採用されており、活用シーンはこれからもまだまだ広がっていくと考えております。

図書館業務での効率化


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◎書籍管理NoとICタグの紐付け
 UHFを利用し、様々な図書管理業務の効率化、省力化の実現を目指した図書管理をするためには、すべての書籍に対して書籍管理NoとUHF帯ICタグを紐付ける「エンコード」と言う必要不可欠な作業が求められます。この「エンコード作業」は非常に膨大な作業量です。この面倒な「エンコード作業」をスムーズにしたのが、当社のエンコードシステムです。
 先ずは全ての書籍に対してUHF帯ICタグを無条件に貼り付ける作業を行います。貼り付けが完了したら、卓上型のUHFリーダライタの上に書籍を置いて、書籍に付いている管理Noバーコードを読み込ませると、書籍管理Noが自動的にUHF帯ICタグへ書き込まれる仕組みとなっているのでスムーズなエンコード作業が実現できます。

◎カウンター業務の負担軽減
 UHFに対応した自動貸出機を導入すると、利用者が複数の本を貸出機の読取テーブルの上に重ねた状態で載せるだけで、一括で貸出処理が終了できるようになります。 また、貸出手順と利用者確認は、タッチパネルに触れるだけの簡単操作なので、利用者自身がスムーズに貸出処理を行うことが利便性の向上につながっています。 これによりカウンター業務の負担が軽減されるので、職員は、他のサービスに従事する事が可能となります。さらに利用者は貸出カウンターで待たされることが無くなりサービス向上につながります。

◎蔵書点検で本領発揮
 蔵書点検による図書館の休館や利用制限などを最小限に削減する事も、利用者のためには、大きなサービス向上となります。
 図書館の様々な業務の中でも、UHFの利点として最も効果を発揮する一つが、“蔵書点検”です。その蔵書点検では、高出力UHF帯のハンディターミナルを、職員が書棚にかざしながら巡回するだけで、書籍情報が一括で読み取れ蔵書実績が簡単に収集できる様になります。従来の様に、一冊毎取り出して、情報の読込を行う作業が不要になり、作業時間が劇的に短縮され、今まで蔵書点検の為に必要とされていた休館日の削減が可能です。

◎セキュリティIC ゲートで不正持ち出しを検知

 不正持ち出しの防犯対策として、図書館やレンタルビデオ店、量販店などの出入り口にゲートが設けられて、未処理の商品が通過すると警告ブザーが鳴り響くシステムは、何処でもよく見かけられようになりました。 
 バーコード単体で管理している図書館でこの仕組みを導入するには、書籍管理バーコードシールとは別に、EAS(電子式商品監視)タグをすべての書籍に貼り付ける必要がありましたが、UHF帯ICタグを採用する事により、UHFアンテナの監視ゲートがそのまま利用できるので、防犯対策のためだけに貼り付けていたEASタグが不要になります。

今年の一番人気


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 当社のブースでは、受付担当で採用したパーソナルロボット「Pepper」が大人気でした。
 人とのコミュニケーションを可能にした最先端の自動認識技術で、図書館業務の効率化や顧客サービス向上など新たなソリューションを探究したいと思います。

最後に

 当社のICタグ図書館管理システムは、従来のパッケージ製品の図書館管理システムでは実現が難しかったことでも、お客様のご要望に合わせてカスタマイズが可能です。
 納品時にはお客様のご希望に合わせた製品としてお届けできます。
 当社は、自動認識システムの総合メーカーとして、図書・資料管理の分野でもUHF帯ICタグ導入検討の考案から、運用後のフォローまで窓口一本でフルサポートさせていただきます。
 図書館システムのご検討や導入効果を詳しく知りたいなど、ご要望、ご質問は、当社営業担当まで、いつでもお気軽にお問合せください。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) 2015年12月号(487.58 KB)