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『国際モダンホスピタルショウ2015開催レポート』
Vol.123
去る7月15日~17日の3日間で東京ビックサイトにて国際モダンホスピタルショウ2015が開催され、予想を大幅に上回るお客様にご来場いただき、盛況のうちに終了しました。一般社団法人 日本病院会・日本経営協会の共催による今年のテーマ「健康・医療・福祉の新時代へ」に相応しく、時代を反映した最新の機器やソリューションが展示されておりましたので、開催レポートをご紹介いたします。
国際モダンホスピタルショウ
国際モダンホスピタルショウは、保健・医療・福祉分野における質の向上、充実に役立つ機器、製品、システム、サービスなどを幅広く展示し、最新情報の発信および情報交流の場を提供することにより、健康福祉社会の発展に寄与することを目的に、毎年7月に開催され、今年で42回目を迎えました。
例年どおり来場者数は、今年も3日間の累積で8万人を超え、保健・医療・福祉分野では国内最大規模の展示会になっています。
今年のトレンド
今年は開催期間中に、ちょうど大型台風11号の進路が、関東地方を通過する予報と重なり、悪天候の影響が心配されていましたが、幸運にも天候に恵まれて昨年を上回る来場者数となり、同展示会への期待と関心の高さが伺えました。
◇タブレット端末の医療応用
いまから10年以上も前に、米国で「エビデンス・カート」と称する看護カートを用いて回診を行う構想が、既に実現化されていました。エビデンス・カートには、ノートパソコン、スキャナ、スクリーンなどのIT機器を搭載し、膨大なエビデンスデータが収載されたCD-ROMを用いて、患者のベッドサイドでの最新の医療情報に基づく医療処置に利用したそうです。しかし実際には、カートが大きすぎたため、ベッドサイドへの持ち込みは、たった1回で中止となったそうです。
近年では、iPadやAndroidといったタブレット型端末が大ヒットした影響を受け、医療現場でも例にもれず、ソリューションの多くがタブレット端末の活用をテーマにしたものでした。
一部の「IT志向の強いドクター」だけではなく、多くの医療従事者が普通に利用する時代になってきたことがわかります。一昔前では夢の医療システムが、タブレット端末の普及により現場での中心的存在の時代に入ったと感じられます。
その他にも、在宅医療などの医療機関以外の場における診療情報の入力や、閲覧のための情報端末としての利用も進んでいます。
また、手術室に持ち込んで術中ナビゲーションに利用するソリューションの展示も話題の一つになっています。
当展示会では、当社の新商品として、健康診断で利用頂く「タブレット問診システム」を発表させて頂き、非常に多くのお客様からご好評をいただきました。
◇労安法改正で注目される「ストレスチェック制度」
厚生労働省より労働安全衛生法の改正が2015年6月に公布され、改正には「事業者に対してのストレスチェック制度の義務化」が盛り込まれました。
ストレスチェック制度は、年々、労働者のメンタル面からくる健康障害が増加する傾向にあるため、国が主導となり労働者のメンタルヘルス不調を未然防止(一次予防)しようと言う制度のことです。
実施の内容は、事業者の責任において1年に1回、労働者へのストレスチェックを義務化して、個人のストレス度合や検査の結果を集団毎に統計・分析を行い、必要に応じて就業上の処置を講じる事となっています。
この制度が2015年12月1日から事業者へ義務化(*1)される事もあり、当展示会でもストレスチェック制度に向けたシステムや受託業務などが数多く出展されておりました。
当社も『タブレット問診システム』のノウハウを展開して、タブレットを活用したストレスチェックシステムの開発を計画しております。
エスコートナビ“こまち”
当社ブースでは、全国の健診施設にてご好評頂いております健診データ自動化システム『健診ステーション』シリーズを中心に出展いたしました。
加えて、今年は、業界初のUHF帯ICを使った「健診施設向け待ち時間監視システム ”エスコートナビ こまち”(参考出品)」、どなたでも簡単に操作いただける「タブレット問診システム」を発表しました。
当社は、健診施設においても現場業務の安心・安全と効率化を徹底的に追及するために、専門の部隊を設け『現場の声』を、常に製品に反映させるコンセプトで開発を行っています。
当展示会で発表した「エスコートナビこまち」は、“来院いただいたお客様に効率よく受診いただき、待ち時間によるストレスを与えたくない。”と言う健診施設様の声から生まれたパッケージです。
「エスコートナビ こまち」は、受診者カードのフォルダ個々にUHF帯ICステッカーを貼付け、各診察室におかれている受診者カードを、自動的に一括で読み取ることができます。
これにより、“待機人数”、“現在の待ち時間”、“長く待っている受診者”、“診察の消化率”などが、事務所や案内カウンターに居ながら瞬時に把握でき、効率的に受診者を誘導する事が可能となるシステムです。
本製品への詳しいご説明については、ヘルスケア営業課までお気軽にお問い合わせください。
現在、商品化に向けて最終の調整中ですので、お寄せいただいたご意見・ご感想はシステムの標準機能として搭載できるか検討させて頂きます。
>>国際モダンホスピタルショウ2015出展報告
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