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お手軽!温度異常&経過期間の見える化
『サーモログステッカーのご紹介』

Vol.106

 温度管理・期限管理の不備により製品やサービスに多大な影響を与える問題に注目が高まってきています。しかしながら、安心・安全維持のために実施されてきた従来のIC タグや電子機器を利用した温度ロガーなどでの管理方法では、コストやサイズの制約から一部の業務に限られていました。
 今月号は低価格でシールタイプのお手軽な、温度監視ステッカーと経過期間ステッカーをご紹介します。

注目高まる温度と期限管理

 昨年末に宅配便業者による低温輸送サービスにおいて、一部、業務ルールの不徹底があったとしてニュースで大きく取り上げられ、世間で大きな波紋を呼んだのは皆様の記憶に新しいところだと思います。 
 一旦荷物を預けた後の荷動きは一般ユーザーからは殆ど見ることができません。 当然ながら、海外製品は生産拠点から陸路・海路・空路などの様々なルートを経て国内に輸送されてきますが、荷物の取扱いは各国の現場作業員のモラルに任され実態は更に不明瞭です。
 blood.png食材や薬品などが、運送途中の不適切な取り扱いで変質劣化のまま利用者に渡ることになれば致命的な事故につながります。
 安心・安全をモットーにしている食品業界や医薬品業界などでは、運送業者に全てを委ねることなく、自らの責任で温度管理や期限管理を徹底する方法を独自にルール化して最善を尽くしています。
 例えば、厳重な温度管理が必要な血液製剤やワクチン、生体由来品など人体に直接影響を与える医薬品や試料類は、温度管理や期限管理の不備による品質劣化を防ぐ策として、インキュベーターやフリーザーなどを使用し想定可能なダメージ防止のために費用を惜しまず徹底した環境設備を維持しています。

様々な温度ロガー

 一般に普及している温度ロガーとは、一定間隔で対象物の温度を測定して記録し保存する計測器です。
 温度変化の影響を受けやすい食品や電子材料、半導体や太陽電池用の封止材、医薬・化学薬品等の輸送中の温度監視、産業装置や設備等の発熱監視などに広く用いられています。
 ボタン電池サイズの超小型やカード型の廉価版のタイプ、USBで履歴のダウンロードが可能なものから、箱型で温度データをリアルタイムに転送できる無線機能付きの高機能タイプまで様々な種類があり、これらのロガーのほとんどが電池を動力源としています。

電池式のデメリット

 電池式ロガーは、充電して繰り返しの利用や任意の温度設定、時系列に温度変化の記録を取り出し、記録間隔の指定などインテリジェント機能が盛込まれていますが、反面次の様なデメリットもあります。

・電子部品、液晶、電池使用の高生産コスト
・電池が切れによる計測記録不能
・定期的な充電作業
・経年劣化時の電池交換(電池交換不可タイプもあり)
・小型化の限界

 管理対象となる製品単価にもよりますが、採用時の一番のネックはやはりコストです。温度ロガーは数千円~1万円前後が主流の価格帯のため、最小単位で温度管理出来ることが究極の理想ではありますが、コスト面からトラック単位やコンテナ単位に留まり温度管理をせざるを得ないのが現状です。

使い捨て、温度監視ステッカー

従来の電池式温度ロガーのデメリットを理由に導入を見送っていたユーザ様に向けて、当社は温度監視ステッカー『サーモログ ステッカー』の販売を開始しました。サーモログステッカーは、ラベルタイプで、特殊な紙のラベルとインクだけで構成されているため非常に低コストな使い捨てタイプのロガーです。 
howtouse.png
 仕様温度を超えるとインクが時間を表すインジケータに染みだして蓄積時間を表示します。不可逆表示で一度発色すると元には戻らない仕組みであるため確実に温度超過の履歴確認が可能です。仕様温度を超過しても一定温度を下回ると時間の蓄積は止まり、再び温度が超過すると時間が蓄積されます。
 温度監視を開始する時にステッカーのインクが格納されているボタンを押しつぶして、管理対象物に貼りつけるだけです。温度超過して蓄積時間が塗り潰されたら貼り替えが必要です。
 監視時間は5分単位から12か月で、-17℃から+40℃の温度に反応します。低コストに加え3年間の常温保管が可能で取扱が非常に簡単であるのもメリットです。

使い捨て、経過期間ステッカー

『タイムログステッカー』は、単純に時間の経過を観測できるロガーです。使用期限やメンテナンス時期などを“見える化”したいシーンに有効です。使用方法はサーモログステッカーと同様ですが、ステッカーのボタンを押した時点から計測がスタートされます。経過時間がインジケータに表示されるため、誰でも使用期限やメンテナンス時期が確認できるので品質や安全管理が徹底できるようになります。timelog.png 海外の事例では浄水器や空気清浄器の交換フィルターにタイムログステッカーをつけて販売し、消費者に対して確実に交換時期を知らせることで、顧客満足度の向上と共に確実な交換予告による売り上げ向上にも貢献しているとのことです。

 今回ご紹介したステッカータイプのタグを含め各種ラベル・カード類・その他サプライ用品など、当社営業担当までお気軽にお問合せください。

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