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『いま注目される 日付チェッカー』

Vol.73

これまで自動認識としてバーコード、2次元コード、RFIDを中心に紹介してまいりましたが、 古くから広く活用されている“OCR”と言う略称でおなじみの文字認識について紹介します。 OCRは流通、金融、運輸、製造、オフィス、コンシューマーと幅広い分野でさまざまな用途で 使用されておりますが、今号ではFA業界でのOCRの利用にスポットを当てて紹介します。

文字認識とは


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光学文字認識(OCR = Optical Character Recognition)は、手書き、または印刷された文字をそのまま撮影して画像で取り込み、コンピュータが認識できるように電子データに変換する技術のことを言い、一般にOCRと略記されて呼ばれています。 

あらゆる業務において、人がそこに介在する限り、正確に物を認識し、確実に目的を遂行させるためには、必ず文字による表現が必要になります。

OCRはそれらの表現された文字が含まれる画像をそのまま自動認識するので、バーコードやRF-IDのように文字情報に加え“バーコードの印刷”や“RFタグを貼り付ける”必要が無く、導入準備に手間がかからないという非常に便利で大きなメリットが有ります。

また、文字であれば誰でも何処でも簡単に表示することができますので、そのメリットからOCRはオフィスの“書類管理”から、公共料金や配送伝票などの“収納伝票の料金読み取り”、“郵便番号での方面仕分け”、製造業では“製品の識別”など、古くよりさまざまな業務で活用されてきています。

OCRとバーコードの住み分け


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反面、OCR技術には、大きなデメリットがあります。 それは、文字の印字状態や文字の多品種、対象物の汚れなど、認識が非常に困難な状態では、間違った文字として認識してしまう「誤認識率」がいまだに極めて高いという問題が解決されていないことです

そのために、人が介在しない自動化ラインや誤認識による生産性と品質の低下に影響を与える現場などでは、利用は困難となっています。昔に比べて文字認識のOCR技術は認識精度が大幅に向上したとは言え、バーコードやRF-IDなどと比較すると、誤認識率については、まだまだ格段の差があるのが現状です。

従って、日常業務にOCR技術を取り入れる際は、必要とされる業務の特性を理解し、状況にマッチした運用をすることが望まれます。

OCR、バーコード、2次元コード、RFIDの、それぞれの業務に適した住み分けは、下記の様になっています。

FA業界でのOCRの利用


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FA業界では、生産性向上のために生産ラインの自動化による量産化が進み、自動化を実現するには製造機器や搬送機器に、 品種や指示書を自動で認識させることが最重要課題となっています。 そこで、一昔前ではOCRでの自動認識が採用された時期がありましたが、やはり誤読による歩留りや生産性の低下が起因し、 更にOCR認識装置自体が高価な事もあり、徐々に敬遠されてきて、それに代わる信頼性の高いツールとしてバーコードの利用が広く普及されてきました。

現存するOCR処理の現場の代表としては、ICチップなどの小さな部品やエンジンブロックなどの鋼材に対して、バーコードを印字することが不可能な状態のケースでした。  この場合は、英数字の品種番号などをOCRで読み取り処理されています。

しかし最近では、この様なケースであっても、2次元コードの出現により、省スペースへ印字ができ、更に鋼材にもダイレクトマーキングで直接2元コードが刻印できるようになったために、生産ラインでOCRの利用は非常に少なくなっているのが現状です。

それでも重要なOCR

生産ラインでの完成品には、製品名、ロットNo、製造日、賞味期限など、必ず人が識別するための文字表示が必要不可欠です。 この製品の由来を示す文字表示は、製品の品質管理と同じくらい重要な管理項目の一つです。

例えば、食品業界では、万全を期した生産管理と品質管理の下で生産されたにもかかわらず、最後の賞味期限の表示が誤って市場に出回ってしまったときには、 大変なユーザクレームと品質に問題が無いにもかかわらず、全品回収しなければならないという大きな損失が発生する可能性があります。

そこで賞味期限をOCRで認識して、製品毎に異なる賞味期限を製造日から自動で計算して最終検査を実施する事により、製品の安心・安全の確保が実現されています

OCRは自動認識技術の中でも認識したデータを蓄積する用途だけでなく、人が必要とする文字の表示内容を検査することが可能なのです。

日付OCRチェッカー の開発

OCRは印字品質や文字種などの難易度により、非常に高価なシステムとなってしまいます。 当社では、ユーザ毎に条件の異なる印字情報を容易に登録できる仕組みを構築して、本業とする2次元コードイメージャーのハードウェア資産を活用することにより、 安価で操作性の良い『日付OCRチェッカー for Mobile』の販売を開始しました。

食品生産現場では賞味期限の印字には細心の注意と手間を掛けてチェックされており、今回の『日付OCRチェッカー for Mobile』は沢山のご関心をいただいております。

日付、ロットNo、製品番号などラベルやパッケージ等での文字認識のご要望、お悩み等がございましたら、是非お気軽に、当社営業担当までお声掛けください。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) 2011年6月号(2.29 MB)

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