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『『変わる、固定式スキャナに求められる新たな現場ニーズ』』

Vol.68

 固定式レーザースキャナの歴史は古く、製造や物流現場での効率化、自動化、省人化を目的に導入され、 世界中の産業発展で活躍し、欠かせない装置となっています。  しかし、固定式スキャナも例に漏れず、時代と共に求められるニーズが高度化かつ多様化しており、 今号では活躍シーンに対応する様々な固定式スキャナを紹介します。

様々なシーンで活躍する固定式スキャナ

生産ラインや物流センターで飛躍的に進化したオートメーション化は、コンベア上に流れる“モノ”を「高速」かつ「正確」に認識して、 製造装置や搬送装置に識別情報を供給する事が必須です。

  この要求に対応できたのがバーコードを利用した固定式スキャナの採用です。

ラインや装置の投入口、仕分けラインの手前、ラインの搬出口などの現場のキーポイントに固定式スキャナをコンベアに据付けて“モノ”を自動認識する仕組みは、 今や世界中でスタンダードとなっています。

  スキャナ本体は設備に直接組付けられているために実際に利用されている場面を目にする機会は少なく、 現場の作業者でも装置の在処に気付いていない事があります。  人知れずひっそりとヒューマン・エラーの撲滅に日夜貢献しながら、現場でのいわば「縁の下の力持ち的存在」になっているのです。

さらに近年では、エレクトロニクス技術の進歩より固定式スキャナの小型化が進むにつれ、装置自体の中へ組込んで使用する方法も増えています。

例えば、設置スペースが少ない製造装置や分析器などの装置自体に組み込む事が可能となりました。 そのため大量の固定式スキャナが採用されています。  分析器を例に取ると、分析で必要とする様々な試薬や分析元となる試料(サンプル)が“正しくセットされたか?”、“何処にセットされたか?”を読み取り、 セットミスの防止と、セットした位置を装置に教え込む役割を担っています。 血液分析器などでは、検査ミスや検体取り違え防止に役立っています。

固定式スキャナの進化

 国内で固定式スキャナが導入され始めた当初は、筐体が数10cmと大きく、ほとんどが海外製で非常に高価な機器だったことから、導入できる現場は限られていました。  レーザー源にはヘリウムネオンガスを使用していて小型化が難しく、高価なわりには寿命も短くメンテナンスも難易でした。

1984年に東研が世界で始めて半導体レーザー源を実用化させた事により、低価格、小型化、国内でのフルサポートが可能となり、 バーコードによる自動認識の活用が一気に開花し、その進化が加速して行きました。

今や市場に出回っている全てのレーザースキャナは半導体レーザー源が採用されており、用途に合せた様々な固定式スキャナが開発されております。

固定式スキャナの利用が普及すると、運用シーンでさまざまな要望が発生し、運用毎に対応した固定式スキャナが開発されてきました。 代表的な固定式スキャナを次に紹介します。

●コンベア周りで使用される固定式スキャナ
①【汎用固定式レーザースキャナ:TLMS-3500RV】(上記 写真A)
読取距離、ラベルの貼り位置がほぼ一定の条件で搬送されてくるライン用
②【ラスター式固定式レーザースキャナ:TLMS-5000RV】(上記 写真B)
左右に振られているレーザー光を上下にも大きく振ることにより、ラベルの貼り位置がバラバラで搬送されてくるラインにも対応
③【超高速固定式レーザースキャナ:TLMS-930V】(左記 写真C)
2000スキャン/秒の超高速読み取りで、製本工程で帳合されるページ抜けの確認や、飲料の充填工程で流れるビンに貼られたラベルの有り無し確認など、 超高速読み取りが必要なラインに対応
④【近距離・広角固定式レーザースキャナ:TLMS-5600RV】(上記 写真D)
スキャナ前面からわずか50mmの近距離で、200mm幅のバーコードが読み取り可能で、コンベアにベタ付け設置が可能となり、 コンベアレイアウトを劇的に効率化

●装置組み込みで使用される固定式スキャナ
⑤【小型固定式スキャナ:TLMS-750RV】(上記 写真E)
わずか28(H)×40(W)×53(D)mmの超小型固定式スキャナで設置スペースが少ない装置内への組み込みに対応

●卓上で使用される固定式スキャナ
⑥【プロジェクション式固定式スキャナ:LS-9208】(上記 写真F)
格子状のレーザーを出力して広範囲のバーコードを読み取る方式で、POSレジで見かけるように、卓上に置いてモノをかざして読み取らせます。 検品作業などで多く導入されているスキャナ

次号ではコンベア周りの新たなニーズと前例のない省スペース化に対応した新型固定式スキャナを中心に紹介します。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) 2010年12月号(1.08 MB)

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固定式レーザースキャナ(TLMS-5600RV)

TLMS-5600RVは、従来のコンベア周りでの設計常識を覆す省スペース化を実現させました。当社独自開発の広範囲読み取りテクノロジー(特許出願中)で、スキャナ面からわずか50mmの近距離で200mmのバーコードを読み取ることを可能にしました。これにより、コンベア周りの無駄なスペースが不要になり、作業効率をより向上させるレイアウトの新しい思考が広がります。スキャナ本体もわずか50mmで、現場のスリム化に貢献しています。 従来から現場の担当者を悩ませていた機器の設定も本体操作パネルで確認しその場で実施できる上、導入時や設定変更時など大量のスキャナを操作する時でも、設定機やパソコンを現場に持ち込む必要もなく、設定値のUSBメモリを差し込むだけで簡単設定ができ、一発コピーで大幅な作業時間の短縮が可能です。さらに、LANで接続すればリモートの監視や設定変更が随時事務所に居ながら行うことが出来ます。

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