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『失敗しないフォーク端末の導入Ⅱ』

Vol.67

 前号では、現場の作業効率を上げるためにフォークリフトを離れることなく、 責任者との指示報告を解決するフォークリフト用無線端末の導入紹介をいたしました。 今号では、過酷なフォークリフトの現場で安定した情報管理をするために解消すべき問題点をお知らせします。

デリケートな機器対応


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 フォークリフトを用いる作業では、どの荷物をどこに入庫して、どこに払い出すのか的確な指示がなければその効果は十分に発揮されません。  そこで、近年ではフォークリフトのドライバーにリアルタイムで、かつ的確な指示を出すためにフォークリフト端末と呼ばれるパネルコンピュータを搭載して、 最大限の搬送効果を引き出していることを前号でお伝えしました。

パネルコンピュータを運転席に座ったまま操作することが出来ることにより、作業効率が格段と向上しています。 また、無線による管理者の指示も、従来の音声だけの交信では聞き間違え、指示間違えなど、正確性に問題がありました。  その点、フォークリフト端末はモニターに指示が出ることで視覚的に作業の確認でき、スムーズな搬入出作業が可能となります。

しかし、便利なパネルコンピュータをフォークリフトに直接固定するには、デリケートなコンピュータに対する障害を出来るだけ取り除かなければならない 大きな課題がありました。  設置時の安全対策、振動対策、電力やサージの対策、無線対策、風水害の環境対策、故障時の対策、システム全般の対策などなど、 端末導入時に考慮しなければならない重要な課題があります。

安定した電源供給の問題


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 パネルコンピュータの電源は、フォークリフトに搭載されているバッテリーから供給されます。  一般の乗用車において、エンジンを掛け、エアコンを入れ始めるといきなりエンジンがうなり始める現象があります。  これはエアコンを入れたことにより搭載しているバッテリーの電源を多く消費するために、エンジンの回転数を上げてバッテリーへの充電を加速させているからです。 その現象と同じように、フォークリフトの場合は、重い荷物をリフトで持ち上げた時など、乗用車のエアコンの比ではない動力をバッテリーから引き出しています。 その時、パネルコンピュータに供給される電源は著しく減衰してしまいます。  加えて車体後部に設置されたバッテリーから車体前方に設置されたパネルコンピュータまでの電源配線に、ノイズが乗ってしまい、 電子機器に対して電源ダメージの波状攻撃が始まるのです。 この様な状況のままパネルコンピュータを使用すれば、デリケートな電子部品には大きなダメージを与えてしまい、故障が多発してしまうのです。

フォークリフトの形状と取り付け


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 フォークリフトそのものは高価なため比較的長く使用されています。 また、使用する場面に応じて複数のメーカーのフォークリフトを 採用している現場も少なくありません。 例え導入するフォークリフトメーカーが1社で統一していたとしても、リーチタイプ、カウンタータイプ、 動力(バッテリー、エンジン)などによって数種類のフォークリフトが混在し導入されていることも少なくありません。  フォークリフトメーカーではオプションで端末をラインナップしている会社もありますが、他社製造のフォークリフトへの取り付けは原則的に引き受けてはもらえません。 複数メーカーのフォークリフトを導入している場合には、形状の違うフォークリフト毎に取付設計を専門業者に委ねなければなりません。  さらに端末メーカーと取付工事業者が異なる場合は、運用後に発生したトラブル時に、原因の擦り合いなどの問題が生じています。 実際に、購入者が専門家同士の責任の擦り合いに板挟みとなってしまう失敗談を耳にしています。
その上、SS無線インフラ(アクセスポイント)などの工事も別業者が担当するとなると問題は益々混乱をしてきます。

故障時の対応

 導入してからしばらくは問題がなくても、数年経つとフォーク端末にも故障が発生する場合もあります。 フォークリフトに取り付けられたフォーク端末は、耐震補強され、強固に固定された端末をブラケットごと取り外さなければならないとしたら、 大掛かりな作業となってしまい、時間も余分な費用も必要となります。  また、その間フォークリフト自体も使えません。

フォーク端末本体が大きく、重量がかさむ場合には修理依頼で発送するにしても慎重に梱包し、高い輸送費を負担しなければなりません。
さらにフォーク端末の必須アイテムであるバーコードスキャナなども、導入から数年経過すると故障が発生する場合があります。
フォーク端末を供給している業者のほとんどは、バーコードリーダメーカから購入しており、業者にとっては単なる仕入れ品なので 必ずしも修理対応が間接的になりスムーズに進まないケースが少なくないようです。

フォークリフト端末のトータルコーディネート

 前述の問題に加え、導入をご検討の場合には開発環境や価格、実績なども選定する上での重要なファクターです。 導入して数年経過したアフターケアも配慮した上で検討する事が機会損失に対抗できる方法です。

当社では取り付け設計から端末供給、 稼動後の安心までを考慮したフォークリフト端末のトータルコーディネートサービスをご提供いたします。
当社が新開発したフォーク端末はどのようなフォークリフトのバッテリーでもパネルコンピュータに対して安定した電源を供給できる 技術を採用し、更にパネルコンピュータとDC/DCコンバータを一体化させることにより、 電源配線に対してのノイズ、サージ電流を受ける要素を排除しました。

故障時にはブラケットから端末本体のみ取り外しできる設計にしてありますので容易に予備機との交換が可能です。

衝撃・振動強化ブラケット

当社では、単なるハードウェアを供給するだけでなく、フォークリフト端末の導入後の運用までをトータルで考慮した新たなフォーク端末の提供を開始しました。
当社はバーコードスキャナメーカーでもありますので、スムーズなセンドバック修理体制(※)で対応しており、単なるハードウェアの供給だけでなく、 フォークリフト端末の導入後の運用までをトータルで考慮した新たなフォーク端末の提供を致しております。
フォーク端末の導入検討、追加導入、切り替え等がありましたら担当営業までお気軽にお問い合わせください。

※年間定額保守サービスもあります。

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