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『失敗しないフォーク端末の導入』
Vol.54
パレットを中心とした物流現場では、自動倉庫の設備があるところを除いては、フォークリフトによるオペレーションが一般的になっています。またフォークリフトにも用途や積載物の重量、移動距離などによって動力をバッテリーかエンジン、構造を積載物や用途によってリーチタイプかカウンタータイプと色々あり、それぞれにおいて特徴があります。 今月号では、皆さんも一度は目にした事があるであろうフォークリフトと車載端末について重要なポイントをピックアップしてご紹介します。
パレットに不可欠のフォークリフト
パレットを中心とした物流現場では、フォークリフトによるオペレーションが欠かせません。通常、フォークリフトは原材料や半製品の受入れの時や製品の出入荷時に使用されます。パレット上に積載する量にもよりますが、「パレットを使用する」=「フォークリフトを使用する」と言っても過言ではありません。
物流現場では、ドックに積み下ろされたパレットをフォークリフトで指定の場所に移動させ、出入荷指示がかかると指定されたパレットを指定場所(出入荷場)まで移動するというオペレーションが一般的です。
規模的には、フォークリフトを100台以上使う大型倉庫から2~3台で十分に作業効率を得ている倉庫までと、現場の対応は様々です。
オペレーションをサポートする車載システム
一昔前はフォークリフトのドライバーさんが出入庫指示書を目視確認しながら指示された荷物を運搬し、作業結果を自ら記入しながら作業していました。
この方法ではドライバーさんの主作業以外での負担を増やしてしまうことになり、かえって稼働率が低下し、多くのポカミスの発生源につながっていました。また、物量が増えるほどに作業者の熟練度によって作業効率にも大きな差が発生しておりました。
そこで登場したのが『無線LAN端末による車載システム』なのです。『無線LAN端末による車載システム』は、フォークリフトにパネルコンピュータ(車載端末)を搭載し、そのコンピュータで、 無線LANによりリアルタイムに作業指示や実績、在庫の管理、パレットを効率的に移動させ配置するロケーション指示などを行うものです。物品に貼付されたバーコードや2次元コードをフォークリフトに乗ったままスキャンして、情報を車載端末上で操作するオペレーションを容易にしたいという要望から普及され始めた物流現場ならではのニーズに適したシステムです。
種々様々な現場で求められるシステムの用途は多岐に広がるため、それぞれの現場に最適なアプリケーションを選別し、いかなる現場の環境にも適合した導入対策を講じる必要があります。そのためには、多くの導入実績と豊富な経験が重要なファクターとなります。
弊社は、フォークリフトを用いた物流現場においてはタッチパネル式車載端末、ロングレンジリーダなどのハードウェアのコーディネートに加え、入出庫システムや在庫管理システムのアプリケーションのソフトウェア構築を中心として、多くの導入実績があり、豊富な経験に基づいた最適な問題解決策のご提案が可能です。
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