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『IT機器から作業スペースを取り戻せ! ~お手軽改善シリーズ第4弾 - 省スペース端末導入』
Vol.43
企業の業務がどんどんIT化され、その波は工場や倉庫、配送センターなどの作業現場にも広がっています。しかし現場では多くのIT機器に作業スペースが占領され、作業効率を落とす要因になるケースもあります。 今回は作業スペースをIT機器から取り戻すための省スペース端末による現場改善を紹介します。
基幹システムにはやっぱりパソコンが必要だ
以前は、それぞれの現場に特化した部分改善のシステムを導入するケースが多く、他のシステムとの連動性はあまり考慮しなくても良い状況にありました。 システムの機能も少なかったので、現場の環境や設置スペースにあわせた産業向けの専用端末を導入するケースが大半だったのです。
しかし、近年では『全体最適』や『トレーサビリティ』など、企業全体での情報管理が必要となり、各現場の情報は基幹システムで集約する傾向が飛躍的に強くなっています。
現場に導入されるIT機器類は基幹システムの側で決定されるので、基幹システムとの親和性が高くなる反面、さまざまな機能が求められるようになります。 従って現場のニーズに即した専用端末ではなく、MS-Windows系を搭載した機器が選択され、いちばん端的な方法として現場用の端末に『パソコン』が使われることが多くなってきているのです。
IT機器で作業スペースがなくなった!
基幹システムの一つであるERPパッケージなどは、各現場で正確な情報入力が行われる前提でシステムが構築されています。 業務ごとの入力画面は用意されていますが、操作性は実際の作業現場を考慮したものにはなっていません。 さらに入力画面の機能はMS-Windowsパソコンを前提としているケースがほとんどで、そのため現場では、さまざまな不満を生み、作業効率の低下を招く結果となるケースも出てしまうのです。
基幹システムと現場の効率を両立させる
生産効率を上げ、不良率や事故を軽減させることが作業現場本来の職務であり、システムをうまく稼動させるための作業は、正直なところ負担以外の何者でもないはずです。
では『システム導入』と『現場効率』は両立しないのかというと、そんなことはありません。 常に生産性の向上を求められる現場で効率を上げ続けるためには、方法が人海戦術だけでは限界があります。 誰でも作業ができて歩留軽減させられるような、現場をサポートするためのシステムが必要なのです。
そのためには『基幹システムのためのシステム』を導入するのではなく、現場の作業を熟知したメンバーを交えて「現場で必要なシステムは何か?」からシステムを検討することが大切です。
そうして考え出されたシステムを基幹システムと連携させる仕組みをシステムエンジニアに任せて構築することで、基幹システムに必要な処理と現場効率とが両立するシステムが構築できるのです。
簡単改善!省スペース端末
話を現実に戻してみましょう。現在、すでに企業のほとんどが何らかのシステムを導入しています。
先ほどお話ししたような手順でのシステム構築は、新規での導入かリプレイスなどのタイミングがないと困難でしょう。 しかし、そのタイミングが来るまで現場のシステム改善ができないわけではありません。現場の大事な作業スペースを占拠しているパソコンを『省スペース端末』に切り替えるだけでも、作業効率を向上させることはできるのです。
多品種少量生産のセル生産の現場や、ピッキングカートや看護カートなどスペースが極端に狭い場合などは、使用している機器類を『省スペース端末』に切り替えるだけで、作業効率は格段に向上します。
スペースに余裕ができることで整理も行き届くようになり、結果として作業ミスの軽減も期待できます。当社が省スペース端末としてお勧めするのが、タッチパネル端末『TeamPad 7500Ws』と2次元リーダ一体型PDA端末『TBR-6500D』の2機種です。
両機種ともにWindowsCE5.0を搭載しており、現在使用中のパソコンのソフトも移植しやすく、“MS-VisialStudio”で開発できるので新規も開発も容易となります。 また、無線LANも標準装備しているためWEBシステムであれば画面サイズの変更だけで切り替え運用が可能です。さらにタッチパネルも装備しているので視覚的な入力が可能となり、邪魔なキーボードを排除することができます。
《TeamPad7500Ws》にキーボードインタフェースUSBスキャナを接続すると、システムを変更しなくてもバーコード運用の対応が可能です。『省スペース端末』(表頁右上図を参照)としての利用はもちろん、バッテリーを含んで1kg以下の軽さで、持ち運んでの運用も可能です。
《TBR-6500D》は、PDAタイプの2次元コード対応ハンディターミナルですが、PDAタイプでは珍しい“USBホスト”機能を搭載しているため、クレードル経由でさまざまなUSBスキャナの接続ができ、TBR-6500Dをパソコン代わりにすることにより『超省スペース卓上端末』として利用することも可能です。当然、たな卸しや検品など、通常のハンディターミナルとしての他の業務と兼用して有効活用が可能です。
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