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『身近なところから手軽に改善!小さなバーコードシステム(後編)』

Vol.39

前回に引き続き、今回も「身近」「手軽」をキーワードに、少しのコストで改善を実現する2次元コード/バーコードシステムをご紹介します。 今回は事例の紹介に加え、ポイントを絞ってバーコードシステムをより身近にするコツもほんの少しだけご紹介します。

SCMの入り口 簡単入出庫検品システム


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<特長>

2次元コードとハンディターミナルを使って誤出荷を防止するシステムです。
出荷情報を2次元コード化し、出荷時の検品作業にハンディターミナルを使用することによってイニシャルコストを低く抑えつつ、誤出荷をほぼ100%撲滅することができます。

出荷検品システムは誤出荷防止だけではなく、手早く作業効率を向上させることができるため、さまざまな場所で使用されています。一般的には、無線タイプのハンディターミナルを利用するシステムであることが多く、ホストコンピューターから出荷情報をダウンロードし、そのデータを元に出荷作業を行うという形での運用が多くなっています。


しかし、無線を使ってホストコンピューターと交信するこのシステムは、リアルタイム性の向上や他のシステムとの連動性という面では大変優れていますが、「一刻も早く誤出荷の防止をしたい」といった場合や「とにかく作業効率を向上させたい」といった目的が絞られているお客様には少々敷居が高くなってしまっています。

そんな時に有効なのが、この簡単入出庫検品システムです。このシステムでは無線を使用しません。また出荷情報をハンディターミナルにダウンロードせず、その代わりに出荷指示表で使われている データをミニマスターとしてするため、ソフトウェアの開発が大幅に簡素化され、イニシャルコストを低く抑えることができます。作業イメージは、以下の通りです。

1.通常使用している出荷指示データ(表)を2次元コード化して出荷指示表に印刷する(下段のイメージ図を参照)
2.ハンディターミナルで出荷指示表の2次元コードを読み取り、出荷照合用の「ミニマスター」としてハンディターミナルに保存
3.出荷検品時に現品に付いているバーコードを読み取り、保存した「ミニマスター」のデータと照合して消し込んでいく
4.現品から読んだバーコードが出荷予定にないものだった場合、警告音を鳴らして誤出荷を防止する

現在すでに使用されている出荷情報を2次元コード化するだけで、サーバーとのやりとりもなく、ハンディターミナルにマスターデータを取り込み、 利用するという大変シンプルで、即効果が出る仕組みになっています。

ポイントはバーコードを貼ることから


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前回紹介した2つの事例と今回の簡単入出庫検品のシステムにに共通するポイントは、『まずバーコードを貼った』ということにあります。

スケールの大小にかかわらず、バーコード/2次元コードシステムの最初の一歩は管理をしたい対象物にID(バーコード)を貼り付ける事からスタートします。IDが対象物に貼付されていないと、情物一致の追跡管理を行う事は難しくなります。逆にIDがあれば、他のシステムとのデータの紐付けが可能になり、将来のシステム拡張にも対応しやすくなるのです。RFタグなど、現在はIDを表すために使えるツールがいくつかありますが、安価で導入しやすいという点で、バーコードに1日の長があります。身近なところで手軽に改善をしていくには最も適したツールと言えるでしょう。


紹介した事例からわかるバーコードを使った身近な改善のもう一つのポイントは『作業をシンプルにする』という点です。現在、工場にはフルタイムの作業員の方から臨時雇い・アルバイトまでさまざまな雇用形態の方がいます。あれこれと管理上の便利さを追い求めてしまって端末操作を複雑にしてしまうと、「使えるのはある程度熟練した作業者の方だけ」といった状況になりかねません。

今回の2つの事例では、作業者はバーコードを読み取る事にのみ集中し、殆ど他の操作をさせないことがポイントで、単純さが売りとなっています。誰でも簡単にすぐ使用できるということは、それだけで大きなメリットとなります。このような身近なところでの改善は誰もが目を向けるようなシステムではありません。システム構築費用も比較的安価です。結果も「こんなことはいつでもすぐにできるよ」と思わず口にしたくなるような小さな改善です。しかし、少しの費用で作られた小さなシステムでも、正確で効率的な作業と時間短縮を実現できるのです。現場の方がいちばん困っているのは何か、どこを最優先で改善したいか。身近で小さな作業に着目してみると、実にさまざまなところにバーコードが活用される場所が用意されているのです。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) 2008年7月(1.01 MB)

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