トップ > 自動認識トレンド情報 > 流通商品コードの現在

自動認識トレンド情報
技術情報誌 Flags

技術情報誌 Flags 自動認識の世界をより身近に
MONTHLY MARS TOHKEN SOLUTION NEWSLETTER

『流通商品コードの現在』

Vol.30

1978年にわが国でJANコードが制定されてから約30年になります。 現在、流通商品コードでは商品コードの他に製造日・賞味期限等の商品属性情報を付加した新しいコードが登場し、大きな広がりを見せています。 今回は最新情報も加え、流通商品コードの現在の状況についてお話ししたいと思います。

これまでの流通商品コードの超主流"JANコード"と"ITFコード"

現在、日本で最も多く利用されている流通商品コードはJANコード(Japanese Article Number)です。 これは世界100カ国以上で利用されている国際規格「EAN(Europe Article Number)コード」の中で国を表す部分を「45」または「49」としたもので、 EANコード、アメリカ/カナダのUPC(Universal Product Code)と互換性を持っています。 したがって相手国で使用している流通商品コードを取得しなくても、JANコードが付いていれば輸出が可能になっています。

現在使われているJANコードは、財団法人流通システム開発センターが一元的に管理しており、11万社を超える企業が生産する多くの消費財に割り振られているほか、 インターネットによる音楽配信、電力やガスなどの公共料金の請求書など、有形無形問わず多くの商品に利用されています。

また、物流用としてJANコードから作られたものに「集合包装用コード」あるいは「ITFコード(Interleaved Two of Five)と呼ばれるものがあります。 これはJANコードの前に1桁の物流識別コードを付加したコードで、主に段ボール箱などで集合包装された商品を識別するために利用されています。

しかし、形状が集合包装単位であっても、消費者が購入する単位である場合(商品を包装箱のまま、まとめ買いする場合など)は、 ITFコードとは別にJANコードを表示する必要があり、この場合は集合包装されている商品単品を識別するものとは異なるJANコードを設定することになっています。

JANコード、GS1-128、GS1-DataBar のデータ構造

進化し始めた現在の流通商品コード

最近、JAN/EANコード、UPC、ITFコードを総称して『GTIN(Global Trade Item Number)』と呼ばれることが増えています。

GTINは2005年1月に国際商品コードとして国際流通標準化機関GS1が定めた流通商品コードですが、現在使用されているUPCコードやJAN/EANコードに代わる、 まったく新しい流通商品コードというわけではありません。

GTINとして使用する場合は各々のコードの頭にゼロを付加し、14桁に統一して使用します(ITFコードはそのまま14桁で使用します)。 そのため、現在、印刷表示しているシンボルを変更する必要はなく、UPC、JAN/EANコード、ITFコードは従来と同様に引き続き利用することができます。

JANコードやITFコードは、「商品そのもの」を示すバーコードなので、製造年月日、賞味期限、梱包番号、発注番号などのデータは表現できません。 そこでGS1は商品情報とあわせて物流情報や商取引情報を表示できる「GS1-128(旧称UCC/EAN-128)を開発しました。

GS1-128では様々な情報を表すためにアプリケーション識別子(略称AI)と呼ばれる識別コードを使用しており、 これは、様々なデータの先頭に付加してそのデータが何の情報であるかを識別するものです。 AIは定義が規格化されているので、製造・流通業界で情報交換を行うことが容易となっており、 日本ではコンビニエンスストアの料金代理収納システムにGS1-128が利用されています。
 

これからの流通商品コード

医薬品業界では08年9月から医療事故防止や患者の安全性確保を目的として、生物由来製品を中心に元梱包単位(段ボール箱等)にGS1-128が、調剤包装単位(単品)および販売単位(中箱)にGS1-DataBarが使用されることになりました。

GS1-DataBar(旧称RSSコード)はGS1が開発した標準バーコードの中で最も新しい流通商品コードで、3系統・7種類あり、JANコードと比較して同じ量のデータをより小さいスペースで表現することができます。さらに、GS1-DataBarの一部にはGS1-128と 同様にアプリケーション識別子を用いて明細情報データを表現できるものもあり、次世代の流通商品コードとして注目を浴びています。

また、2010年1月からはGS1-DataBarのうち、全方向スキャナでの読み取りができる種類のものが、一般消費財に使用される世界標準のバーコードとなります。

しかし、GS1-DataBarはJANコードに代わるものではなく、流通商品コードの選択肢として加わるものであり、2010年以降もJANコードは使用可能です。 GS1-DataBarはJANコードとは構造の違うバーコードなので、利用するためにはGS1-DataBarの読み取りに対応するスキャナなど、機器の準備が必要になります。

新たな投資が必要となることで採用に躊躇するという想像もできますが、従来の流通商品コードではできなかった重量や製造年月日などの表示、 情報の増加に伴う高度な商品管理を可能にするなど、GS1-DataBarを使うことで得られる多大なメリットは決して見過ごすことはできません。

わが国でJANコードが制定されてから約30年、流通商品コードの世界は新たな転機を迎えようとしているのです。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) icon_pdf_big.gif2007年10月号(931.94 KB)

関連製品

製品詳細へ

ワイヤレス2次元コードハンディスキャナ(THIR-6000B)

THIR-6000Bは業界最長距離の通信エリアを実現。 超高速の2次元コード読み取り、バイブレーター機能、IP64の防塵防滴性能を備えています。 オプションの通信アダプタ(TMA-6000)をセットで使用すれば、Bluetoothの接続は通信アダプタのバーコードを読ませるだけで、パソコンでの操作は一切不要です。現場の担当者でも簡単に接続できます。

製品詳細へ

製品詳細へ

ハンディターミナル(TBR-6020)

TBR-6020は作業者の”持ちやすさ”、”使いやすさ”、”収納性”を向上させ、”セキュリティ機能”や”画面の明るさ”を自動で制御します。OSには、WindowsEmbeddedCE6.0を採用し、1ギガバイトの大容量メモリを搭載しました。

※「TBR-6020」におきましては、主要部品の製造中止に伴い、製造を終了することになりました。詳細はこちらをご覧下さい。>>TBR-6020製造終了のお知らせ(PDFファイル)

>>後継機種 TBR-6021のご紹介はこちら
>>後継機種 TBR-6021D(2次元コード対応モデル)のご紹介はこちら

製品詳細へ

製品詳細へ

ハンディターミナル(TBR-6020D)

TBR-6020Dは姉妹機TBR-6020(1次元レーザスキャナ)同様、人間工学に基づき、丸みを付けた親しみやすいデザイン設計で、作業者の”持ちやすさ”、”使いやすさ”、”収納性”を向上させました。清潔感のあるホワイトのクリアパール塗装は汚れも簡単に落とすことができます。電波間の干渉を受けにくい5GHz帯のIEEE802.11a規格にも対応しているためより快適な無線LANが可能です。さらに、オプションのワイアレス専用キーを持ち歩けくだけで、本体から離れると自動的にロックがかかり、再度近づくとロックが自動解除されるワイヤレスセキュリティ機能を搭載。防滴防塵IP55に準拠し1.5mの落下にも絶えられる優れた耐環境性があります。CPUはOMAP3503/600MHzを採用し消費電力を抑え、従来モデルより稼動時間が長くなり計算処理も約2倍高速化しています。OSには、WindowsEmbeddedCE6.0を採用し、1ギガバイトの大容量メモリを搭載しました。使いやすさと機能を両立した高性能モバイルハンディターミナルです。

※「TBR-6020」におきましては、主要部品の製造中止に伴い、製造を終了することになりました。詳細はこちらをご覧下さい。>>TBR-6020D製造終了のお知らせ(PDFファイル)

>>後継機種 TBR-6021Dのご紹介はこちら
>>後継機種 TBR-6021(1次元レーザスキャナモデル)のご紹介はこちら

製品詳細へ

製品詳細へ

PDA型ハンディターミナル 1次元モデル(PM250TA)

PM250は、従来の大型液晶で幅広なPDAに対して、軽量かつスマートグリップ設計で女性の手にも負担が少ない操作性重視のコンパクト設計です。WindowsCEの「開発の容易性」と「作業性に優れた」ハンディターミナルの良い所取りした「スキャナー一体型PDAタイプハンディターミナル」です。防塵防滴性能は、クラス最高峰のIP64準拠です。2次元対応モデル(PM250TAH)と抗菌製品技術協議会認定SIAAマークを取得した抗菌モデル(PM250TAH-B)も取り揃えております。

製品詳細へ

製品詳細へ

PDA型ハンディターミナル 2次元モデル(PM250TAH)

PM250は、従来の大型液晶で幅広なPDAに対して、軽量かつスマートグリップ設計で女性の手にも負担が少ない操作性重視のコンパクト設計です。WindowsCEの「開発の容易性」と「作業性に優れた」ハンディターミナルの良い所取りした「スキャナー一体型PDAタイプハンディターミナル」です。防塵防滴性能は、クラス最高峰のIP64準拠です。抗菌製品技術協議会認定SIAAマークを取得した抗菌モデル(PM250TAH-B)も取り揃えております。
1次元モデル(PM250TA)はこちら

製品詳細へ

info_icon01.gif関連ソリューションパッケージ