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『高速化する物流を支えるバーコードシステム』

Vol.20

 日常生活にはもはや不可欠な宅配便。いろいろなオプションもあり、利用者には大変便利になっています。 また大都市のスーパーでも、産地で取れたての野菜が買えて当たり前の時代になりました。 これらを縁の下の力持ちとして支えているのがバーコードを中心とした高速物流システム。 今回は、日常ではあまり見ることのない物流現場を少し覗いてみましょう。

物流センターでの作業は…

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仕事での荷物の配送はもちろん、日頃の生活の中でも荷物を送ったり、受け取ったりする機会がたくさんあります。 会社から荷物を出す、コンビニエンスストアから荷物を送るだけではなく、最近では自宅まで集荷に来るサービスや、 配達の期日・時間を指定できるサービス、速達にいたるまで、さまざまなサービスが用意されています。 こうして集められたたくさんの荷物の仕分けを行うのが『物流センター』と呼ばれる場所。 毎日集まる多くの商品や荷物を効率よく、また間違いなく配送するためにバーコード・2次元コードが利用されています。

一般的に集荷した商品、荷物を短時間で全国各地へ振り分ける業務を行う物流センターでは、マテハン機器(※1)としていくつものソーター機器が使用されています。 商品をソーター機器に投入する際の方法としていちばんシンプルな方法は、スーパーのレジのように作業者がプロジェクションスキャナー (※上写真)やハンドヘルドスキャナーなどでバーコードを読み取って投入するやり方です。 しかし、大量の荷物を短時間で処理しなければならない物流センターの場合、このやり方では多数の作業者が必要となります。 このような方法で必要となる人的なコストは配送料金などの価格に転嫁できないので、現実的ではありません。 では毎日、大量の荷物が仕分けされ、全国への配送を行っていく物流センターでは、どのように荷物を処理しているのでしょうか。

※1 マテハンとはマテリアルハンドリングの略称で、物流業務の自動化、省力化、効率化そして品質向上を図るために用いられる搬送機器一般を意味します。 一般には物の入出庫・保管・仕分け・ピッキング・およびそれらに関する機器類・情報システムを指します。

物流に最適なオーバーヘッドスキャナー

 コストの増大を避けながら荷物の処理スピードを上げるために、物流センターではまず荷物をベルトコンベア上に投入して、 その下流側に設置した定置式バーコードリーダーで自動的に読み取られた荷物のバーコードのデータを、マテハン機器へ受け渡していく方法が取られています。 この方法で必要な作業者は、基本的には投入場所に1名だけなので、人的コストが掛からないばかりか、 作業自体も基本的には荷物をベルトコンベアの上に置いておくだけの作業に単純化されるため、より効率的な運用が可能になります。 この方式には、先ほど触れた定置式のバーコードリーダーをコンベアの上や横に設置する方式が多く採用されています。 このような形で設置される定置式のバーコードリーダーを当社では『オーバーヘッドスキャナー』と呼んでおり、 その中でも特にリニアイメージセンサー技術を応用したオーバーヘッドスキャナーが主流になりつつあります。

オーバーヘッドスキャナー4つの特徴

 リニアイメージセンサータイプのオーバーヘッドスキャナーの特徴は、大まかに下記のようなものが挙げられます。

(1) バーコードがどこにあってもOK

いろいろな位置にバーコードがあったり、向きがバラバラであったりしても読み取ることができます。 これは、特に荷主が手で送り状をいろいろな場所に貼り付ける宅配便では有効です。

(2) 高速コンベアにも対応

非常に速い速度でも読み取ることができるので、毎秒2mの速度で流れるコンベアの荷物も読み取れます。 より多くの荷物や商品を短時間で処理することができ、作業効率が上がります。

(3) オートフォーカス機能

『書類→大きな荷物→書類』というように、高さがバラバラな荷物が次々に流れてきても、 荷物に貼り付けてあるバーコードや2次元コードを読み取ることができます。 メーカーが小売店などに向けて出荷する商品は、ある程度大きさの揃ったものが流れてくるでしょうが、個人で送る荷物の場合は、 荷主が箱を選ぶので大きさはまちまち、送り状を貼ってある場所もさまざまであることがほとんどです。

(4) 複数同時読み取り

バーコードや2次元コードはもちろん、1つの荷物に対して複数のコードが貼り付けてある場合の一括読み取りや部分読み取りが可能です。

この4つの特長のほかにも、ビニール袋の中に荷物が入っているような読み取りが難しい場合 ―― ビニール袋越しにバーコードを読むようなケース ―― にも、 オーバーヘッドスキャナーはレーザー式定置型スキャナーと比べて高い読み取り率を誇ります。 また印字の悪いバーコードに対しても優れた読み取り能力を発揮するので、運送業界はもとより、アパレル産業、新聞業界(仕分け用バーコードの読み取り)、 スーパーマーケットの物流など幅広い産業で使用されています。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) icon_pdf_big.gif2006年12月号(926.93 KB)

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