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『ポイントを押さえて簡単在庫管理』

Vol.07

FAの現場に数多く導入されているシステムの中で、最もポピュラーで導入効果がいち早く見込めるのが在庫管理システム。 「在庫管理システムは大がかりだから・・・」と尻込みせずとも、ポイントを押さえれば膨大なコストをかけずに十分効果が期待できまる システムが導入できます。 今回は、このポイントを押さえた簡単在庫管理を徹底解説。

コスト競争には不可欠の在庫管理

「コスト競争が必要ないメーカーは存在しない」と断言できるほど、メーカーはさまざまな方法でコスト削減達成のために努力を重ねています。 コスト削減の代表的な方策の1つである在庫の圧縮はほとんどのメーカーですでに実施されていますが、実際には在庫不足による欠品損失などの問題もよく耳にします。

適正在庫(最小限)を維持し、キャッシュフロー経営をサポートするためには、物と情報の完全一致と情報のリアルタイム性が重要になります。 また入出荷時のリードタイムの短縮・正確性も要求されます。これらの実現には人手をかければシステムは不要です。 しかし、そもそもキャッシュフロー経営のサポートや業務効率の改善を行うための手段の一つが適正在庫数による管理なので、 ここで新たな人手をかけるというのは本末転倒になってしまいます。 そこで登場するのがバーコードや2次元コードを利用した在庫管理システムです。

在庫管理の実際

在庫管理の方法は、 『平置き』又は『棚置き』の2種類に分けられ、 運用方法を大別すると『人』『フォークリフト』『自動倉庫』の3つに分類できます。 そしておのおので作業内容に適した機器と運用をサポートするソフトウェアが必要となります。

在庫管理システム導入の一番の目的は、作業を効率化し、適正在庫を維持することですから、導入前に現状のワークフロー分析、改善方法の提示、 実際の連用を想定したレビューが必要になります。 つまり導入効果を最大に高めるためには、ユーザーの現状にあったシステムをオーダーメードで作ることが重要です。

「オーダーメード」というとパッケージソフトに比べて高価な印象がありますが、パッケージソフトと違って不必要なものは省かれ、 改造する必要もないので、多くの場合かえってソフト開発費用が安くなっています。

システム導入のポイント

在庫管理の手法のうち『自動合庫』のシステムは大掛かりなものになり、通常、マテリアルハンドラーと呼ばれる専門の会社がシステムを構築するので、 ここではユーザーがシステムの検討から導入までを行う『人』が中心の運用を例に説明します。

簡単な在庫管理を実現するためにはまず導入の目的をはっきりさせることが重要です。 これはシステムの導入そのものが目的となってしまい、 導入すれば現在抱えている問題 - 例えば在庫数を正確に把握できないなど - を解決できるという誤った認識に陥ること があるためです。

最初に設定された導入目的がはっきりとしていれば、『現状分析』・『現状のフローを踏まえた上での改善案』・『実運用に耐えられるかのテスト』を経て、 問題解決の新しい仕組みができ上がります。この仕組みを最も簡単かつ効率的に運用するためにバーコードや2次元コードを使ったシステムを導入するので、 現在の運用を新しい物に替えることによって目的が達成されるのならば、システムは必要ありません。

このように導入目的をはっきりさせ、実現のためのフローを作ることが一番のポイントになります。 バーコードや2次元コードを使ったシステムを導入するメリットは、 作業効率の向上のほか、作業の平準化・簡易化、作業ミスの防止などが挙げられます。 作業の平準化は、より流動的な人事戦略を可能にし、従来この部分で必要であったコスト削減にも貢献します。

このように商流の基本となる在庫管理がきちんと確立されると在庫情報がWMS(倉庫管理システム)へ、 倉庫から生産現場である工場へ情報がシームレスに移動していくことになり、 生産工程の全てにおいて付加価値を高めていくことも可能になるのです。

在庫管理で使われる製品は?

実際の運用は、人が中心となって連用する場合はS S無線を利用した『ハンディーターミナル』が多く使用されてます。 その中でも弊社ユーザーにおいては視認性と操作性に優れた大型タッチパネルがあるものが選ばれる傾向にあります。

またフォークリフトによる運用では、高く積み上げられた荷物のバーコードを運転席から読み取るために『ロングレンジスキャナ』 を使うことが多く、自動倉庫では設備に取り付けて自動読取をサポートする『固定式スキャナ』などが使用されています。 このように在庫管理では運用方法によって使用される機器とソフトウェアが選ばれます。

技術情報誌 Flags(PDFデータ) icon_pdf_big.gif2005年11月号(1.49 MB)

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