モノの管理を自動化 ~文書・資産貸出管理~

VOL.184 flags 2020年9月号

業務を進める上で人手を減らしたいという要望はずっと変わらず頂きますが、コロナ禍の中、人手をかけず、人との接触を減らして精度を高く、といった難しいことが求められています。今月はICタグを活用したモノの管理を紹介いたします。

誰が持って行った?

 社内の人間しかいない工場や、事務所の中で、社内での物の貸し出しの場合、いちいち貸し出し係を置くのではなく、ノートや貸し出し簿に手書きで何を持ち出したかを自分が書くといったフローで運用されていることがよくあるかと思います。
 ただ、こういった管理の場合、往々にして所在不明でどこにいってしまったのかわからなくなってしまって困るといった事態が引き起こされます。
 重要な書類や高価な機材であれば、きちんとした管理の必要性は高いので人手をかけてきっちりと管理する必要がありますが、人手不足、また対人接触を減らすことが必須となってきている昨今、物の出し入れを人から人に手渡しでというのはできれば避けたいところです。

問題点

では、どのような問題があるのか?整理すると次のような点があります。
①手書きでの持ち出し管理は煩雑で精度が甘い
紙の用紙に手書きで貸出/返却処理だと、履歴記入の手間がかかる上に精度が甘く、必要な時にあるはずの物が見つからなかったり、そもそも返却された・されないをきちんと見ていないので、長く借りられっぱなしで、返却されず、いまの所在がわからないといった問題が発生してしまう。
②棚卸の作業負担が大きい
半期に一度の割合で行われる棚卸は、目視で行なっていたため人海戦術で作業に多くの時間がかかります。また、書類上、存在しているはずなのに、現物が確認できないなど、在庫情報の精度に問題が発生します。
③不正な持ち出しを防げない
従来の保管室では物の持ち出しについて明確なセキュリティがなく、持ち出し履歴の記入をせずに持ち出されてそのまま所在が不明のままとなるケースも。

導入イメージ

 

とあるお客様の重要資料管理を例として下記リンクにて詳細をご覧いただけます。この時には管理対象となっている約5万点へのICタグ貼付、システムIDの登録作業を当社で行わせていただきました。

おわりに

 終わりが見えないコロナ禍ですが、オンライン会議でお客様と打合せをすることが多くなり、カメラ越しにはなりますが、製品デモ等もさせていただいております。何か気になる製品などがありましたら、当社担当営業までお気軽にお問合せください。
また、当社が扱う自動認識製品は非接触のものが多く、特にUHF帯RFIDは離れた距離で非接触な個体識別が可能です。アクリル板などで遮蔽されていても、その向こうのICタグを読み取ることができます。コロナ禍で新たに生じたお困り事もあるかと思いますが、解決のお手伝いをさせていただきます。

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