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「月刊自動認識」(日本工業出版) 2011年1月号 非接触ICカードによる作業実績収集をベースとした工程管理支援システム

※以下、上記媒体掲載記事から抜粋しております。

はじめに

当社はRFIDリーダライタメーカーとして卓上型、フラット型といった据置型端末を中心とした製品開発・販売を行っている。 また当社製品をご購入いただいたお客様からの要望に応じて業務アプリケーションの開発も行っており、ハードウェアからアプリケーションまで一貫したサービスを提供している。 不透明な経済環境下で新たな設備投資が停滞する中、当社ではこれまでの導入事例や強みを見直し、ハードウェアにアプリケーションを付加価値として提供することに力を入れている。 非接触ICリーダライタ装備のプログラマブル多機能タッチパネル端末「MTR-200」を作業実績収集端末として採用。 ここ数年非接触ICカ-ドや決済機能付き携帯電話の普及が進み、詳細なレベルでヒトの動きを把握することが可能となってきているが、今回は非接触ICカードを活用した進捗管理、実績管理に焦点を当てて開発した当社パッケージ製品を紹介したい。

「MTR-200」を作業実績収集端末として採用


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非接触ICリーダライタ装備のプログラマブル多機能タッチパネル端末「MTR-200」を作業実績収集端末として採用。(写真)

システムの概要

作業実績管理システムは作業員がひとり1枚非接触ICカードを持ち、作業実績打刻用端末の上に非接触ICカードをかざして工程や作業を選択して作業の開始や終了を登録することで作業に費やした時間を把握するためのシステムである。

登録手順

1)タッチパネルで業務を選択する / 2)非接触ICカード作業員証をかざす / 3)業務名、作業者、作業開始日時が登録される / 4)作業終了ボタンを押して非接触ICカード作業員証をかざすと終了日時が登録される


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システム概要図


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作業員によって作業開始を登録した時点で進捗管理用パソコンには作業名称と作業員名称、作業開始時刻が表示されるため、誰が、どの作業を、どれくらいの時間行っているかが一目で判る。また作業実績がリアルタイムに集計されることで、例えば作業日報を手書きで記入させ、後からパソコンに入力する業務を行っている企業であれば、作業日報を見ながら作業時間を集計する作業がなくなることになる。一方集計データはCSV形式のファイルに出力される。これは基幹システムへのデータ連携を容易に行うとともに精度の高い情報を上位システムに供給することを目的としている。

システム活用のメリット

日々の作業実績を把握するために作業日報を用いることが多いが、日報ベースの実績管理では全ての日報を集計したあとでなければ進捗や作業工数を把握することはできない。また毎日作業日報を記入することは作業員にとっても負担が重く、一日の最後にひとつひとつの作業を思い出して正確に記入することは難しい。一方管理者にとっても日々提出される日報を手作業で集計することは大変煩雑であり、進捗を把握するため自らが何度も現場に足を運ぶといった状況に陥っているという話を聞く。 製造業を例にとると、製造実行システムの中でも進捗管理・実績管理は作業員が簡単に操作できてリアルタイムに情報が反映される仕組みが求められており、リーダや部門長にとっては現場に足を運ぶことなく最新の進捗を把握し、指示変更などに対して柔軟に対応することが求められる。こうした課題解決の方法として自動認識技術を活用したシステムは既に発表されているが、バーコード、2次元コードを活用したシステムはハンディ型端末を活用する形で多くの製造業で利用されており、作業開始や終了をバーコードで読み取って日報記入の手間を省いている。この方法でもリアルタイムに進捗や工数を把握することは可能ではあるが、よりリアルタイムで正確な実績情報を取るためにバーコードの数を増やしたことで読み取りミスが発生するといった課題や、製品に貼られているバーコードを探す時間やバーコードに狙いを定めて読み取るための時間が新たに発生することが指摘されている。 当社パッケージでは作業員にタッチパネル端末から該当する作業を選択して非接触ICカードをタッチしてもらう。タッチパネル画面から作業名称が一目でわかるため、作業コードを記憶しておく必要がなくなり作業終了までの時間を覚えておく必要もなくなることから作業に集中できるという効果がある。また非接触ICカードは勤怠管理や入退室管理にも使われている他、日常生活でも利用する機会が増えていることから、利用にあたっての抵抗感は比較的低い。

リアルタイムに工数と進捗管理を実現-物流業界における事例-

ここで当社パッケージを採用いただいた物流業界での事例紹介を通じて、作業実績管理システムの導入効果を検証したい。 物流業A社様は複数の拠点で保管及び加工業務を行っており、特に加工業務は作業内容に応じて細かく作業が区分されている。作業員は出退勤を打刻していたが、個々の作業員の作業実績を把握するため一日の作業終了時にOCRシートの作業日報を記入していた。 記入した作業日報は事務員によって集計されていたが、OCRシートの読み込みと修正作業に時間を要するため、作業員別の作業実績を把握できるようになるまでに早くても3日間かかっていた。また現場リーダー様や所長様は作業実績データを工数分析や人員配置に利用していたが、刻々と変わる現場の状況にスピード感ある対応ができないことを課題として挙げていた。 そこで、作業員の作業実績がリアルタイムに集計でき、作業実績データをすぐに加工できる当社の作業実績管理システムを紹介し、採用いただくことができた。 なかでも最も効果を実感頂くことができたのはそのリアルタイム性であった。現場テストでは作業員の方に実際に非接触ICカードを持っていただき、作業開始と終了時に作業項目を選んでタッチしていただいた。登録データは管理システムにより収集・集計され、進捗管理パソコンの上でリアルタイムに各現場の作業状況と経過時間を把握できるようになることが現場リーダー様に実感して頂くことができた。このテストにより現場サイドから評価を頂けたことで、その後も現場から積極的に意見を頂くことができスムーズに進めることができた。 お客様に対して高品質サービスを提供するため、作業単位で実績管理することは業務効率化の面からも有効であることを改めて実感した事例であった。

おわりに

今回は製造業や物流業の現場において作業進捗と実績を把握するためのツールとして非接触ICカードを活用した作業実績管理システムの紹介を行った。RFIDは最大で数キロバイトのデータの書き換えが可能であり非接触で読み書きができるツールとして様々な分野での活用が検討されている。だがバーコードや2次元コードに比べてコスト面で負担が大きく導入にあたって運用面を含めた変更が必要な場合があることから現場との綿密な擦りあわせが必要な技術でもある。

世界的な省資源・省エネルギーの流れの中で製品、作業員、設備を総合的に見たコスト評価の動きが大企業だけでなく中小企業にも高まっており、RFIDの役割は今後ますます大きくなると考える。当社の強みであるRFIDリーダライタと業務アプリケーションの提供を通じて今後も企業のイノベーションを支援していきたい。

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タッチパネル付液晶及び非接触ICリーダライタ装備のプログラマブル多機能端末。7インチWVGAを採用しネットワーク、USB、シリアル、GPIO等豊富な外部インターフェースを装備。

※「MTR-200」におきましては、主要部品の製造中止に伴い、製造を終了することになりました。詳細はこちらをご覧下さい。>>MTR-200製造終了のお知らせ(PDFファイル)

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