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「月刊自動認識」(日本工業出版) 2009年9月号 商店街ポイントサービスでのICカード利用について

※以下、上記媒体掲載記事から抜粋しております。

はじめに

近年、商店街の衰退が叫ばれている。それはモータリゼーションの進展による車社会の到来、消費者の生活スタイルの変化、大型スーパー・ショッピングセンターの登場、中心市街地から郊外への人口流失等によるもので、一部の元気な商店街を除き、長期低迷している。 こうした商店街の衰退に対し、商店街自身も行政も手をこまねいてきたわけでなく、様々な対策を講じてきた。そのひとつとして、ポイントサービスというものがある。ポイントサービスは古くは商店街共通のスタンプカードの発行から始まり、近年は磁気カードを利用したシステムやリライトカードを使いポイント残を表示するシステムに移行し、新しくはICカードを利用したシステムが出現している。 特に、都市部ではSuica、PASMO等のIC交通カードをそのままポイントカードとして利用し、カード発行費用の削減を図るシステムも出現しているが、今回は交通カードの存在しない地方での安価なシステムを構築したので報告したい。

システム構成

石川県能登半島の先端に位置する能登町の、内浦商店連盟協同組合に導入され、2009年4月1日より稼働している。同組合には44店舗の加盟店があり、各店舗に当社製非接触ICカードマルチ端末MTR-120Pを設置し、オフラインでの運用を行っている。データは毎月月末に回収し、同組合事務所内にあるPCで処理され、店舗間の精算等の本部処理が行われる。 ポイントカードにはmifareを採用し、ポイント機能だけでなく電子マネー機能を搭載し、財布要らずで買い物ができる便利なカードとして、町民には欠かせないものとなっている。能登町内浦地区の人口は約7000人だが、現在5000枚のカードが発行され、日々の買い物に使われ、UPカードとして親しまれている。

運用方法

機能は以下の3点となる。

1.売り上げ登録

店舗ごとの運用を変化させず、低コストでの導入・運用を目指したため、各店舗への新規のPOSの導入や既存システムの変更は行わず、ポイント端末への売上登録は手入力で行う。そのため、タッチパネル・RFリーダ・レシートプリンタ一体型である当社製MTR-120Pの優位性があった。
1.顧客から会員カードを受け取り、MTR-120PのRFリーダ部に置く。
2.現在のポイント残、電子マネー残が表示される。
3.売上金額を入力する
4.ポイント・電子マネーで支払う場合、支払分の入力を行う。
5.ポイント付与等が行われ、会員カードを更新し、レシートが発行される。

特徴
●店舗・顧客共に高齢者が多いため、表示はなるべく大きく、見やすいように配慮を行い、画面上のボタンも押しやすいように大きめにしている。
●常にポイント残と電子マネー残を表示し、取引終了後の残の確認もやりやすいように画面構成を工夫している。
●ポイント有効期限が近づくと、消費促進のためのメッセージを表示する。
●特別ポイント付与、エコポイントなど、様々なバリエーションに考慮している。
●入力間違いを防ぐため、入力可能最大金額を設定している。

2.電子マネーチャージ

1.顧客から会員カードを受け取り、MTR-120PのRFリーダ部に置く。
2.現在の電子マネー残が表示される。
3.千円単位で入金額を入力する。
4.会員カードを更新し、レシートが発行される。

特徴
●売上登録と同じく、見やすい画面や押しやすいボタンの配慮と入力可能最大金額の設定を行っている。

3.管理機能

1.取消処理
2.レシート再発行
3.日次締め処理 日報発行、日次処理明細発行
4.月次締め処理 月報発行

特徴
●取消処理は背景色を赤とし、他の処理と明確に区別がつくようにしている。
●取引明細を記憶しているため、過去に遡っての帳票出力が可能。

全般の運用

1.セキュリティ
●暗号化されたメディアを利用して店舗の個別認識を行っている。
●記憶されている取引明細は暗号化され、店舗にて変更・削除はできない。
●業務開始、終了はパスワードにて保護されている。

2.データ集計
●毎月末、組合本部より上記USBメモリの交換が行われ、同メモリより月間の処理明細を読み出し、集計される。
●集計結果により、各店舗・金融機関との精算が行われる。

導入効果

当システム導入前では接触式ICカードがポイントカードとして採用されていたが、搬送部での故障等のトラブルが目立っていた。当システムは非接触ICであるため、稼働部が少なく、メンテナンス性に優れているという評価をいただいている。 また、50歳以上が過半数を占める人口構成を考慮した使いやすい画面設計も好評であり、操作ミスの低減に役立っている。 UPカードは既に旧内浦町での生活のツールとして、無くてはならないものとなっており、店舗と買い物客とのコミュニケーションの道具ともなっている。 組合ではポイント交換企画の充実にも力を入れており、端末買い物でのポイント利用だけでなく、日帰りバスツアーや食事会等、地域活性化への大きな道具として使われている。

おわりに

今回は交通系ICカードの使用されない地方でのICカード導入事例について紹介した。通信インフラが整っておらず、お年寄りが人口の多くを占める地区であるからこそ、非接触ICカードが有効に使用でき、地域活性化に貢献できると考える。そのためには地域の特性を考慮したシステム作りが必要であり、全般的な運用を含めた末端ユーザーとの話し合いが必須となる。より良い明日のための自動認識技術のひとつの事例として、今後への展開の一助としたい。

→ソリューションモデル「ポイントサービスシステム」紹介ページへ

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コンパクトなサイズに非接触ICカード(RFタグ)リーダライタとサーマルプリンタを内蔵し、カラー液晶モニタ(タッチパネル付)を持ち、Linuxを OSとして採用したプログラマブルな多機能端末です。小売店舗POSレジ横にも置ける小型の筐体にはFeliCa(フェリカ)/Mifare対応のNFCリーダライタや、シリアル、LAN、USBなど各種インターフェースが装備され、ポイントカード用端末やキオスク端末など、さまざまなビジネスシーンに活用いただけます。
※「MTR-120P」におきましては、主要部品の製造中止に伴い、製造を終了することになりました。詳細はこちらをご覧下さい。>>MTR-120P製造終了のお知らせ(PDFファイル)

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